内容
気鋭クリエイターが解き明かす音楽作りの極意
J-POPシーンを中心に活躍する作曲家/作詞家/編曲家/プロデューサーの著者が、自らの体験を元にQ&A形式でさまざまな疑問に答えていく音楽制作ノウハウ集です。「メロディが"普通"って言われるんですけど?」「良いサビとは?」「ミックスが不得意で......」「マスタリングで音圧を出せません!」「作詞の勉強方法とは?」といった超実践的なトピックから、「コンペに参加するにはどうしたらいいですか?」「結果を出せないんですけど」「採用率を上げる秘策は?」といった職業作家を目指す方の悩みまで取り上げています。これらはすべて著者が経験してきたことであり、また著者主宰の音楽講座「MUSiC GARDEN」の生徒から寄せられた質問を基に構成されているので、とてもリアルなものばかり。アマチュアDTMerから、本気でプロを目指している人まで、多くのクリエイターに読んでいただきたい1冊です。
【CONTENTS】
■第1章 作曲 編
Q001 作曲で一番効果的な方法は何でしょうか?
Q002 コードって何から覚えればよいのですか?その覚え方は?
Q003 全く楽器を弾けません 音楽制作はできるでしょうか?
Q004 「作曲しなきゃ」というプレッシャーでなかなか作曲がはかどりません!
Q005 人気のある曲を作るためにはどうしたらイイのでしょうか?
Q006 作曲や編曲の勉強ではどういう音楽をどのように聴けばイイのでしょうか?
Q007 男性曲と女性曲で最高音はどこを目安に作るべきですか?
Q008 「良いサビ」って......何で決まるのでしょうか?
Q009 転調って使ったほうがいいのでしょうか?
Q010 「飽きさせない展開」ってどうやって作ればいいの?
Q011 メロディで効果的なフレーズってどういうものですか?
Q012 集中力が持続しません ネットへ逃避してしまいます
Q013 時間がない中で作曲するためにはどうしたらよいですか?
Q014 ボーカリストから「歌いにくい」と言われてしまいました
Q015 「メロディが普通」と言われます どう改善すべきですか?
Q016 あまりお金をかけずに作曲の勉強をしたいです
Q017 曲のテンポってどうやって決めたらよいのでしょうか?
Q018 プロ志望の場合何曲くらい作ればいいのでしょうか?
Q019 事務所やレコード会社へのデモの送り方を教えてください
Q020 たくさんの楽曲を作るにはどんな工夫が必要?
Q021 たくさん曲を作るとどうしてもメロが似てきてしまいます
■第2章 アレンジ 編
Q022 アレンジを始める初期段階で大事なことは?
Q023 アレンジへ入る前に必ず準備することは?
Q024 アレンジ段階でマキシマイザーをかけるのはアリ?
Q025 ソフト・シンセはどうすれば使いこなせますか?
Q026 「アレンジが単調、平坦だ」と言われてしまいます
Q027 アレンジの「展開作り」でどれくらい変化をつけたらいいのか分かりません
Q028 アレンジで最も重要視していることは何ですか?
Q029 「音がごちゃごちゃしてアレンジがよく分からない」と言われます
Q030 プロは1曲で何トラックくらい重ねて作っているのでしょうか?
Q031 「コード楽器」の演奏方法で何か気をつけていることはありますか?
Q032 「音色選び」での注意点は何ですか?
Q033 「音作り」で意識していることは?
Q034 リズムの音の選び方やエディットで悩んでいます
Q035 SEやサンプル素材の使用上の注意点を教えてください
Q036 ノウハウ本の通りにEQを設定してもうまくいきません
Q037 いつも「低音がスカスカ」と言われてしまいます
Q038 ストリングスのアレンジとパン設定がイマイチ分かりません
Q039 キメやブレイクを作るときの注意点は?
Q040 生ドラムのアレンジではどんな勉強をすべきですか?
Q041 MIDIのまま最後まで作業を続けるべきですか? それとも途中でオーディオに書き出すべきでしょうか?
Q042 人とは違う音作りやアプローチで必要なことと言えば?
■第3章 作詞/仮歌詞 編
Q043 シンセメロや「ラララ」で仮歌を入れていますが大丈夫でしょうか?
Q044 仮歌詞はどのように書けばいいのですか?
Q045 仮歌詞を誰かに書いてもらってもよいですか?
Q046 仮歌詞を採用につなげる秘訣はありますか?......①
Q047 仮歌詞を採用につなげる秘訣はありますか?......②
Q048 題名の付け方って?
Q049 歌詞や題名に英語ってどれくらい使えばいいのでしょうか?
Q050 歌詞の中で使わない方がよい単語はありますか?
Q051 既成曲に歌詞を付ける練習は効果がありますか?
Q052 作詞の実力をつけるにはどんな勉強をすればよいですか?
Q053 作詞終了後のチェック・ポイントを教えてください
■第4章 仮歌&演奏の録音/編集 編
Q054 仮歌歌手探しに苦戦しています!
Q055 仮歌歌手選びの決め手は何ですか?
Q056 仮歌歌手やミュージシャンの方に支払うギャラの相場は?
Q057 歌や演奏のディレクション方法を教えてください
Q058 レコーディングでの注意点を教えてください
Q059 歌や演奏を編集する際の注意点とは?
■第5章 ミックス&パラデータ 編
Q060 ミックスが不得意です 何かオススメの方法はありますか?
Q061 EQの処理が苦手です どうしたらよいでしょう?
Q062 プラグインってどうやって選べばよいのですか?
Q063 「全体的にこもってる」「音が軽い」などと言われてしまいます
Q064 コンプレッサーを使うときの注意点は何ですか?
Q065 モニタリング環境で注意すべき点とは?
Q066 ミックスしているうちに何が正しいのかわからなくなります!
Q067 ミックスの仕上げではマキシマイザーをどれくらいかければよいですか?
Q068 パラデータの納品時にはどこまでプラグインを外せばよいですか?
Q069 パラデータ書き出しの注意点を教えてください
Q070 パラデータのファイル名に決まりはありますか?
Q071 パラデータ書き出し時の「モノラル or ステレオ」の選択基準は?
■第6章 マスタリング 編
Q072 マスタリングするとミックス後の音源より音が小さくなってしまいます!
Q073 マスタリングでのベストなRMS値は?
Q074 音圧を上げないと不安です これってどうなんでしょうか?
Q075 マスタリングで目指す音圧に届きません
Q076 マスタリング時のチェック・ポイントを教えてください
Q077 マスタリングすると質感が激変してしまいます
Q078 マスタリングでステレオ感が減ってしまいます
Q079 ほかの作品と比べて自分の曲のほうが音圧が小さく聴こえます
Q080 作業ファイルの保存やデータのバックアップはどのように行えばよいですか?
■第7章 コンペ 編
Q081 「コンペ」とはどういうものですか?
Q082 コンペに参加するにはどうしたらいいですか?
Q083 コンペ作品制作の具体的な手順を教えてください
Q084 「少数コンペ」や「決めうち」って何ですか?
Q085 「参考曲」はどれくらい意識すればよいですか?
Q086 採用率を上げるための秘策を教えてください!
Q087 多くの楽曲をコンペに出していますが採用されません!
Q088 作詞/作曲/編曲のすべてを勝ち取る方法はありますか?
Q089 コンペで採用になったら何をすればよいですか?
Q090 TD現場では何をすればよいですか?
Q091 採用されたことはいつ発表すればよいのでしょう?
■第8章 メンタル&アクション 編
Q092 東京に出て活動したほうがいいのでしょうか?
Q093 数年活動を続けていますがなかなか結果を出せません
Q094 もう○○歳です 作家を目指すには遅いでしょうか?
Q095 「夢をあきらめる」のはどんなタイミングだと思いますか?
Q096 ネガティブなことばかり考えてしまいます
Q097 周囲のアドバイスはどこまで信じるべきですか?
Q098 あこがれの人や目指す人ってやっぱり作ったほうがいい?
Q099 プロになるってどういうことですか?
Q100 プロを目指す上で絶対に覚えておくべき事柄とは?
■column
お金がなかった(汗)
節約生活
ヒット曲が生まれる瞬間
僕がプロになるまで(前編)
僕がプロになるまで(後編)
次がダメなら、次の次
付録ダウンロード
本書に対応した各種データを下記からダウンロードいただけます。特に「音声解説(WAVデータ)」は、本書の内容をより深く理解できるようにという目的で、著者自らが参考曲などを交えて語っています。ぜひ聴いてみてください!
編集担当より一言
著者の島崎さんは、トップ・クリエイターとしてとても多忙な毎日を過ごしていらっしゃる方です。にもかかわらず、私どもへの対応はとても丁寧で、メールの返信なども驚くほど素早く、深夜/早朝の別なく真摯にご対応くださいました。一体いつ寝ているのか謎です(そんな時間に連絡しているこちらに大きな問題はありますが……)。
そんな島崎さんのお人柄が存分に発揮されているのが本書です。取り扱っている分野はとても幅広いのですが、島崎さんが培ってこられたノウハウが惜しみなく披露されています。中には「仮歌」「仮歌詞」「コンペ」といった、アマチュアにはあまりなじみのないトピックも登場しますが、実はこれがとても面白いのです。これまでのノウハウ本では語られてこなかった音楽作りの知識を得ることができると思います。特にプロを目指している方は必読です!(編集部/永島聡一郎)