内容
基本的なことを押さえるだけであなたの“打ち込み力”は飛躍的にアップします
自分の意図通りのアレンジで、意図通りのノリを持った曲を作りたいというクリエイティブマインドあふれるDTMerにとっては、打ち込み(MIDIプログラミング)は必須の作業。そこでは"自分が弾いたこともない楽器のパートをいったいどうやって打ち込めば、それらしく聴かせることができるのか?"が大きなテーマになってきます。でも、実際に自己流でやってみてもなかなかうまくいきませんよね。そこで、おすすめしたいのが『きちんと知りたいDTMerのための打ち込み基礎知識』です。この本は、打ち込みの基本を押さえる基礎編と、各楽器パート/奏法を再現するためのテクニックを網羅した応用編の2ブロック構成でまとめられている上に、解説と連動したSMFとMP3ファイルがダウンロードで入手できるというスグレモノ。テキストとデータの両方から、プロの打ち込みテクニックをダイレクトに理解することができます。ノリの悪いドラム&ベース、キレの悪いブラスや棒のように無表情なストリングス、楽器の特性を無視したあり得ないフレーズとサヨナラしたいあなたにピッタリの1冊です。
【CONTENTS】
■基礎編
◎Chapter 1 MIDIデータの種類と意味
どの音を鳴らすか/どの音を止めるか
どれくらいの強さで鳴らすか
どれくらいの長さで鳴らすか
どのタイミングで鳴らすか
どれくらいの音量で鳴らすか
どれくらいの位置に定位させるか
どれくらいビブラートをかけるか
どれくらいピッチを変化させるか
どんな音色で鳴らすか
◎Chapter 2 プログラミングによって変わるノリや演奏表現
プログラミングの3大要素:ベロシティ
プログラミングの3大要素:デュレーション
プログラミングの3大要素:ロケーション
ノートイベントにさまざまな演奏表現を加える
ピッチの連続変化と段階変化について
◎Chapter 3 プログラミングの基本
ノートイベントや連続可変データの入力と編集
■応用編
◎Chapter 4 ドラム
種類と奏法
ドラムフレーズのプログラミング
奏法プログラミング実例集
◎Chapter 5 ベース
種類と奏法
ベースフレーズのプログラミング
奏法プログラミング実例集
◎Chapter 6 アコースティックギター
種類と奏法
奏法プログラミング実例集
◎Chapter 7 エレクトリックギター
種類と奏法
奏法プログラミング実例集
◎Chapter 8 キーボード
種類と奏法
奏法プログラミング実例集
◎Chapter 9 ストリングス
種類と奏法
ストリングスフレーズのプログラミング
奏法プログラミング実例集
◎Chapter 10 ブラス
種類と奏法
ブラスフレーズのプログラミング
奏法プログラミング実例集
付録ダウンロード
本書に対応したSMF/MP3データはこちらからダウンロードできます。
編集担当より一言
本書の元になった『コンプリートMIDIプログラミング・ブック』には作例の試聴用にMP3ファイルを付属させていたのですが、今回の再編集を機会に、せっかくですからSMFも用意することにしました。読者の皆さんにプログラミングの結果を音(MP3)で聴くだけでなく、そのまま自分のDAWソフト上でデータの内容を目視確認してもらいたかったからです。ところが、肝心の著者の高橋さんの手元に当時作成したMIDIファイルがほとんど残っていなかった…orz。当時のハードディスクが死んでしまっていたからです。結局、本書の記述に従ってMIDIファイルをすべて新規作成することになってしまいました。そんなこともあって完成までに思わぬ時間がかかった1冊ですが、内容には自信アリです。奏法シミュレート系のMIDIプログラミングに取り組みたいDTMerには特にオススメできると思います。(編集部/内山)