内容
約30年に渡るゲーム音楽の歴史が、この1冊に!
"良いゲーム"には"良い音"が流れているもの。『ドラクエ』や『スーパーマリオ』など、"名作"と言われるゲームの音楽は、誰もが印象に残っていることでしょう。つまりゲームの音楽は、ゲーム自体のクオリティを左右する要因のひとつと言っても過言ではないのです。そこでゲーム・ミュージックに焦点を当て、その歴史を語っていくのが本書。ハードのスペックが低く、厳しい技術制約があった中での音楽制作の工夫点や、技術制約が少なくなった現在ではどのようなアイディアが音楽に盛り込まれているかなど、ゲーム・ミュージックの歴史と進化を時間軸に沿って語っていきます。巻末には植松伸夫氏、古代祐三氏、崎元仁氏といった著名ゲーム・音楽作曲家のインタビューも掲載。こちらも必見です。
【CONTENTS】
■第1章:ファミリーコンピュータ世代
~厳しい技術制約との戦いの時代~
『スーパーマリオブラザーズ』と『ドラゴンクエスト』
ファミリーコンピュータの音源
ファミリーコンピュータ音源の標準的な使い方
『スーパーマリオブラザーズ』以前のゲーム音楽
波形メモリ音源
ファミリーコンピュータディスクシステムの登場
ディスクシステムでの波形メモリ音源の使い方
波形メモリ音源の活躍
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ...』の挑戦
『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』のチャレンジ
ファミリーコンピュータ時代の作曲家
FM音源
FM音源の活躍
PCM音源
ファミリーコンピュータのPCM音源
アーケード・ゲームにみるPCM音源の使い方
PCエンジンでのサンプリング音
ファミリーコンピュータ・ロムカセットでの音源拡張
■第2章:スーパーファミコン世代
~それぞれのカラーの時代~
スーパーファミコンの登場
フィルモアの衝撃
表現力の向上
メモリとの戦い
作曲家への関心
ゲーム音楽の黒船
アーケード・ゲームのフルPCM
既存曲のアレンジ
既存タイトルのリメイク
それぞれのカラー
PCエンジンCD?ROM2によるCD?DA
MIDI音源
■第3章:プレイステーション世代
~表現の多様化の時代~
プレイステーションの登場
4つの再生方式
新たに導入された音楽ジャンル
表現可能となった楽器
『ファイナルファンタジーVII』と合唱曲
声の取り込みの歴史
主題歌
音楽ゲーム
アーケード・ゲームの移植とアレンジ曲
時代が生んだ作曲家
プレイステーションのライバル機
携帯型ゲーム機の音楽
サウンドトラックの変遷
■第4章:プレイステーション2以降の世代
~純アイディアの時代~
プレイステーション2の登場
エレキ・ギター完成までの道のり
本物のオーケストラ演奏
新しい個性
純アイディアの時代へ
ゲーム音楽の黒船2
アマチュア・ゲームの音楽
懐古的な流れ
スマートフォン・ゲームの音楽
■おわりに
本文内紹介楽曲リスト
ゲーム音楽史年表
■特別収録:ゲーム音楽クリエイターたちに迫る
~ゲーム音楽の発信者からの言葉~
植松伸夫
古代祐三
崎元仁
齋藤健二(WEBサイト『2083』主宰)