内容
芥川賞、直木賞からノーベル文学賞まで。8つの賞から、文学の最先端が見えてくる!
世界中の文学賞は、こうやってできていた! 史上初の世界の文学賞ガイドが登場。『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の翻訳で知られる都甲幸治を中心に、芥川賞作家や翻訳家、書評家たちが集まって、世界の文学賞とその受賞作品について熱く語る1冊。芥川賞、直木賞、ノーベル文学賞といったメジャーなものから、各国の代表的なものまで。歴史あるものや最近設立されたもの、賞金が1億円を超えるものや1500円くらいのもの。世界に数多く存在する文学賞のなかから、とびきりの8つを選びました。受賞作品の解説にとどまらず、受賞作品の傾向分析や、あっと驚く選考の裏話までもが飛び出し、あなたの知的好奇心を大いに刺激します。これ1冊で、文学賞の発表シーズンが何倍も楽しくなる!カバーイラストは『刀剣乱舞』のキャラデザでおなじみの、しきみが担当。
【CONTENTS】
■まえがき
データで見る8大文学賞
■1 これを獲ったら世界一?「ノーベル文学賞」
都甲幸治×中村和恵×宮下遼
登場作家:アリス・マンロー、オルハン・パムク、V・S・ナイポール
■2 日本で一番有名な文学賞「芥川賞」
都甲幸治×武田将明×瀧井朝世
登場作家:黒田夏子、小野正嗣、目取真俊
■3 読み始めたら止まらない「直木賞」
都甲幸治×宮下遼×石井千湖
登場作家:東山彰良、船戸与一、車谷長吉
〈コラム〉まだまだあるぞ世界の文学賞 都甲幸治
■4 当たり作品の宝庫「ブッカー賞」
都甲幸治×武田将明×江南亜美子
登場作家:ジョン・バンヴィル、マーガレット・アトウッド、ヒラリー・マンテル
■5 写真のように本を読む「ゴンクール賞」
都甲幸治×藤野可織×桑田光平
登場作家:マルグリット・デュラス、ミシェル・ウエルベック、パトリック・モディアノ
■6 アメリカとは何かを考える「ピュリツァー賞」
都甲幸治×藤井光×谷崎由依
登場作家:ジュンパ・ラヒリ、スティーヴン・ミルハウザー、エドワード・P・ジョーンズ
〈コラム〉文学賞に縁のない作家たち 藤井光
■7 チェコの地元賞から世界の賞へ「カフカ賞」
都甲幸治×阿部賢一×石井千湖
登場作家:フィリップ・ロス、閻連科、エドゥアルド・メンドサ
■8 理解するということについて「エルサレム賞」
都甲幸治×阿部公彦×倉本さおり
登場作家:J・M・クッツェー、イアン・マキューアン、イスマイル・カダレ
■あとがき