内容
あらゆる対応力を養う“究極”のデイリー・トレーニング集
ドラムはリズム面でバンドをリードしていかなければならないため、シビアな肉体コントロールが必要です。そのためには日々の鍛錬が重要となるのですが、ワンパターンな練習をくり返すだけになったり、得意なパターンに偏ってしまったりと、バランスの悪い練習になりがち。そこで、バリエーションに富んだパターンと合理的なノウハウを詰め込んだ「究極のデイリー・トレーニング集」とも言える本書の登場です。見開き2ページに、ベーシック・アプローチと応用エクササイズを提示し、それを身につけるためのポイントを論理的に解説しています。著者は、数々のヒット教則本を手がけ、大物ミュージシャンのツアーやレコーディングで活躍し続けている山本雄一です。研究熱心なドラマーに最適の内容になっています。
※本書は、大ベストセラーとなった『無敵のドラム練習帳 リズム&フィルイン篇』を、大判化&加筆した作品です。
【収録曲】
◎8ビート・トレーニング
◎16ビート・トレーニング
◎3連系リズム・トレーニング
◎いろいろなリズム・パターン
◎リズム&フィルイン
◎テクニカル・フィルイン
◎曲形式の練習パターン&マイナス・ワン
◎付録:より充実した練習のために
付録ダウンロード
電子版用の音声データはこちらからダウンロードできます。
編集担当より一言
本シリーズは2000~2003年に発売された4作品を大判化&加筆したものです。今ではポピュラーなCD付き教則本ですが、当時、CD付きという形態はほとんど普及していませんでした。「だったら、必須トレーニングを全網羅してしまえ!」というコンセプトで制作したのが本シリーズです。結果は、内容・セールス面ともに大成功を収めたと自負しています。
そんな本シリーズの再リリースにあたって気をつけたのが次の3点。まず1点目は、「本のサイズを大きくし、練習中に本が閉じないように」すること。以前の『究極のギター練習帳』などは、A5という小さなサイズだったため、本が閉じやすかったんですね。楽器の練習中は両手がふさがっているので、本が閉じてしまうというのは集中力の面からしても望ましくありません。そこで、本のサイズを大きくし、練習中に閉じてしまうのを防ぐ工夫をしました。
2点目は、「譜例、解説文はそのまま流用」です。手を加えることは簡単なのですが、当初のコンセプトやバランスを崩してしまうのを防ぎたかったのです。こういったことは、リメイク作品にありがちですよね。また、本シリーズが現代にも通用することを証明したいという思いもありました。よって、加筆は巻末の「より充実した練習のために」というコーナーのみに留めました。
そして3点目は、「手に取りにくい表紙イメージ」という点です。タイトルに「究極」という威圧感のある文字がある上、さらに黒を主体とした表紙デザイン・・・・・・このような作品は、手に取る人を選んでしまう本と言えます。しかし、楽器の上達には決意が必要ですよね。そんな決意を持っているプレイヤーのお役にたてればと思っています。
(出版部/額賀正幸)