内容
ブラック・ミュージック系カッティング習得のための新常識!
1970年代からブラック・ミュージックのファンである著者は、ナイル・ロジャースを筆頭とするギター・カッティングに魅せられて30余年! その長年の研究の結果、ようやく彼らのカッティングの秘密の大半を解明することに成功しました! それはこれまでのブラック・ミュージック・スタイルのカッティングに関する間違った常識や概念を覆すものでした。本書では、これまで語られてこなかった、プロを含む多くのギタリストが気づいていない、実は重要なポイントを解説、本当のブラック・ミュージック系のカッティング・スタイルを伝授していきます。本書にはDVDが付属しているのでカッティングで重要となる、両手の動きも目でバッチリ確認できますよ。
【CONTENTS】
1:右手のフォームで全てが劇的に変わる
2:リズムのキレは左手が生む
3:バレー・コードの秘密
4:カッティングの表現を増やす
5:ギタリスト別カッティング・スタイル
ナイル・ロジャースのスタイル
アル・マッケイのスタイル
レイ・パーカーJrのスタイル
ジェームス・ブラウン系スタイル(ジミー・ノーラン、ブルーノ・スペイト、レオ・ノセンテリ)
ファンクの技ありギタリスト達のスタイル(チャールズ・スミス、デヴィッド・ウィリアムス、コッラード・ルスティーチ、ブルース・コンテ、アヴィ・ポートニック、ワーワー・ワトソン)
・カッティング演奏に役立つ豆知識
ファンクのBPM(テンポの秘密)
ギターのEQポイント(音作り1)
コンプレッサーの設定(音作り2)
本書レコーディング秘話
付属DVD撮影で使用したギター
付録ダウンロード
掲載フレーズを練習するためのカラオケ音源です。
編集担当より一言
機械が演奏しているかのようなスクエアなリズムのカッティング……それだけを求める方には本書は向いていません。強弱があったり、ウネったり、有機的な要素に満ち溢れたグルーヴィーなカッティングがしたい……この本はそんなギタリストにとって有益な内容を目指したものだからです。
「日本人は生真面目なのか、ギターの弾き方について厳密に考えすぎる傾向があると思います。もっといい加減に、テキトーに弾きましょう。その方が魅力的なニュアンスが出せますよ」……本書で筆者はそう語っています。ここで「不真面目な本なのか?」と勘違いしないでほしいのですが、もちろん「とても真面目に」カッティング上達の方法を解説している本です。しかし実際の演奏が「生真面目すぎる」と、ファンクやR&Bで聴けるような譜面に表わすことのできない生きたグルーヴには近づけません。「生真面目」が良い感じにほぐれた、思わず身体が動き出すようなカッティング。ぜひこの本で身につけてください。(出版部/杉坂)