内容
昭和の大作曲家、浜口庫之助唯一の著書を、生誕100年に先駆けて緊急復刻!
「黄色いさくらんぼ」「バラが咲いた」「夜霧よ今夜も有難う」「涙くんさよなら」など数多くのヒットを放った昭和の大作曲家、浜口庫之助の自伝的エッセイにして唯一の著書(1991年刊)を文庫化。自らの生い立ちや音楽についての考え、作詞作曲の技法、人生訓などさまざまなテーマを論じています。昭和のポピュラー音楽史としても貴重な資料です。
【CONTENTS】
■音楽と人生
僕の生い立ち/音楽家をめざす/作曲家への転向
■ヒット曲の周辺
人生のラッパ手/桂馬人間のうた/裕次郎の死/僕の勲章
■音楽の秘密
リズムと間/ブランコと躍動感/エンジン民族/作詞作曲のコツ/プロとアマ
■人生いろいろ
小説家と作曲家/もう一人のハマクラ/死の予感/ヅンタッター/湿潤音楽/耳利き、他
編集担当より一言
この本を書店で見つけたのが1991年。四半世紀前のことです。大好きなハマクラさんの本で表紙の和田誠さんのイラストも素敵だったので、迷わずレジに持って行きました。読後感はさわやかで、音楽をやる人には大事なことがたくさん書かれていました。いつの間にか店頭から消えていましたが、どうしても忘れられず復刻を思い立ちました。奥様を始め関係者の快諾を得て、するすると導かれるように出来上がりました。来年がハマクラさん生誕100年というのも何かのご縁でしょう。この本がたくさんの人に読まれ、ハマクラさんの音楽がたくさんの人に聴かれることを願っています。
(ギター・マガジン書籍編集部編集長/野口広之)