内容
至高の名ギタリスト、大村憲司のすべて。レア・トラックス収録のCD付き
1998年の逝去以来、その評価がますます高まる大村憲司。大貫妙子、矢野顕子、坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏、山下達郎、加藤和彦、井上陽水など多くのアーティストから篤く信頼され、レコードにライブに数々の名演を残した。死後、オリジナル・アルバムの再発、ベスト・ライヴ・トラックス・シリーズ全7タイトルの発売などリリースも相次ぎ、70年代の音楽シーンの再評価もあいまって、日本が生んだ世界的名手としてその名前はますますクローズアップされている。大村のギタリストとしての功績と魅力を伝える集大成的な一冊。レア音源を収録したCD付き。
アイツのギターの音がすると、もう包み込まれるんだよな。"ミュージシャンズ・ミュージシャン"の最たる人だよ、憲司は。 --村上"ポンタ"秀一
私にとっての大村憲司はいつでも"ケンジ"であり、"私のギタリスト"であり続けています。今は一緒にプレイする機会が無いってだけで。 --矢野顕子
【CONTENTS】
■ギター・マガジンの全インタビュー再録
■写真アーカイブ
■本人執筆による文章の再録
■ギター・コレクション、機材、所有レコード
■プライベート・グッズ・コレクション
■オリジナル作品解説
■参加作品解説
■参加作品リスト
■アーティストが語る大村憲司
■バイオグラフィー
■スコア
「Left-Handed Woman」、「Georgia On My Mind」、「Maps」
■レア・トラックス収録のCD付き
■論考
<CD収録曲>
「Georgia On My Mind」PONTA BOX/97年11月30日@横浜BAY HALLより
「Latin Stuff」アルファ・フュージョン・フェスティバル/78年12月@新宿紀伊国屋ホールより
「I Ain't Got Nothing But The Blues」ケンポン・バンド/98年3月2日@六本木ピットインより
編集担当より一言
僕が大村憲司というギタリストを知ったのは、1980年、YMOのライブをテレビで観ていた時です。舞台左うしろに仁王立ちして、エモーショナルにストラトを弾きまくる姿に一発でノックアウトされました。こんなギタリストがいたのかと衝撃でした。特に「MAPS」は大村憲司がリード・ボーカルをとる曲で、歌いながら弾くカッコよさに惚れ惚れしました。それ以来憧れていた人です。
時は流れて、僕はギター・マガジン編集部に入りましたが、大村さんには長いこと縁がなく、初めてお会いしたのは97年です。大村さんの25周年にあたる年でした。そこから付き合いが始まり、いろんな場面でご一緒しました。しかし、それもつかの間、98年に大村さんは亡くなりました。今思うと、たった一年とはいえ、大村さんとコミュニケーションできたことは僕にとって喜びであり大きな財産です。いつか大村さんの本を作りたいとずっと思っていました。それが今回実現しました。入魂の一冊です。ぜひご一読下さい。(野口広之/ギター・マガジン)