内容
作詞家・松本隆の“幻の対談集”が、装いも新たに復活
2005年に出版された作詞家・松本隆の対談集『KAZEMACHI CAFE』。長らく絶版となっていた本書が、高田渡との対談を加え、この『松本隆対談集 風待茶房 1971-2004』として復刊します。松本隆の対談相手として話をくみ交わしているのは、各界の著名な17人。はっぴいえんどや歌謡曲のことはもちろん、映画、F1、建築と様々なジャンルの話を、リラックスした雰囲気で語り合っています。また、松本隆のHP『風街茶房』に掲載されていた対談をまとめた一冊、『松本隆対談集 風待茶房 2005-2015』も本書と同時発売。2冊併せてお楽しみください。
【CONTENTS】
■第1章:谷川俊太郎、桜井淑敏、林静一
■第2章:太田裕美、細野晴臣、佐野史郎、大滝瀧詠一、筒美京平、薬師丸ひろ子、藤井隆、松たか子、萩尾望都、松任谷由実
■第3章:町田康、妹島和世、是枝裕和
■アンコール:高田渡、喫茶店でいろんな人に会った。(松本隆エッセイ)
編集担当より一言
作詞家・松本隆さんが様々なジャンルの方々と対談をしているこの2冊。筒美京平さんと昭和のヒットソングを量産していた頃の秘話や、実は超がつくほどの“はっぴいえんどマニア”だった佐野史郎さん、映画監督・是枝裕和さんとの韓国映画談義、松本さんの歌詞に質問攻めをする羽海野チカさん、盟友である大滝詠一さん、細野晴臣さん、鈴木茂さんとのはっぴいえんど時代のゆる~い思い出話など、濃密な話が多数収録されています。
それにしても音楽のみならず、映画、アニメ、ゲーム、F1……と松本さんの様々なモノに対しての知的探究心の高さはビックリすること請け合い。こういった好奇心の強さが、あの“味わい深い”歌詞を作り出す一因になっているんだろうと、感じざるを得ません。
『風街茶房』というタイトルのとおり、まるで喫茶店で交わしているようなリラックスした雰囲気の会話は心地が良いですが、話しているのは超一流の作詞家と、各界のトップランナーたち。それだけに何気ない会話にも、深く、濃く、含蓄のある言葉が満載です。創作や表現に係わる方々に、ぜひ読んでいただければと思います。(立東舎編集部/K.T)