内容
前に進むための、映画
苦しいとき、哀しいとき、人生に迷っているとき、自信を失ったとき......映画を観るときの気分によって、作品の印象は大きく左右されるものです。裏返せばそれは、「こんな気分のときにはこんな映画」というおすすめの仕方ができる、ということでもあります。ネガティブな気分に苛まれたときに、時には、映画を観ることで一歩前に踏み出す「気分」にもなれるのではないでしょうか。本書では、五所純子、佐藤彩華、東良美季、真魚八重子、横木亜衣、若木康輔、そして編者の佐野亨の書き手7名が、自身の体験や感覚を踏まえて「気分に寄り添った映画」を紹介します。そんな「前に進むための」映画ガイドが、あなたの背中をそっと押してくれることでしょう。
【CONTENTS】
■進路に迷ったときに
◎ギルバート・グレイプ
◎WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~
◎グリニッチ・ビレッジの青春
◎竜二
■孤独をかかえたときに
◎イントゥ・ザ・ワイルド
◎天使のはらわた 赤い淫画
◎泳ぐひと
◎十九歳の地図
■生きる希望を見失ったときに
◎ハロルドとモード 少年は虹を渡る
◎天国から来たチャンピオン
◎フィアレス
◎桜桃の味
■片想いしているときに
◎(500)日のサマー
◎アデルの恋の物語
◎さびしんぼう
◎(ハル)
■パートナーに浮気されたときに
◎ゴーン・ガール
◎フェイシズ
◎死の棘
◎フォロー・ミー
■元カレ・元カノが忘れられないときに
◎監督失格
◎ビューティフル・ダイ
◎隣の女
◎エル・スール
■現実から逃げ出したいときに
◎バンデットQ
◎エンジェル ウォーズ
◎オズの魔法使
◎アデュー・フィリピーヌ
■家族のことで悩んだときに
◎ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
◎レイチェルの結婚
◎稲妻
◎逆噴射家族
■仕事で行きづまったときに
◎ウルフ・オブ・ウォールストリート
◎ザ・エージェント
◎摩天楼はバラ色に
◎毎日が夏休み
■たいせつなひとを失ったときに
◎岸辺の旅
◎トニー滝谷
◎カールじいさんの空飛ぶ家
◎その日のまえに
■夢破れたときに
◎カリフォルニア・ドールズ
◎アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち
◎夕陽のギャングたち
◎ドコニモイケナイ
■自分を見つめなおしたいときに
◎ブルージャスミン
◎トッツィー
◎17歳のカルテ
◎クリスマス・キャロル
◇エッセイ こんな「気分」のときにはこんな映画
◎森下くるみ(文筆家)
◎山内マリコ(作家)
◎文月悠光(詩人)
装画:森泉岳土