内容
元BOØWY、現JET SET BOYSのドラマー、高橋まことの自伝が、10年分のエピソードを加え、文庫として復活!
元BOØWYやDe+LAXのドラマーとして知られ、現在JET SET BOYSで活躍する高橋まこと。彼が2007年に出版した自叙伝『スネア』が、文庫版として復活します。そして文庫化に伴い、単行本で出版された2007年から、2017年までの10年のエピソードを加えた"完全版"として生まれ変わりました。
単行本出版時に話題となった、バンドが伝説へと上り詰めるまでのでの活動の記録から、"ひとつの事件"として当時の社会現象にもなった解散といったBOØWYでのエピソードはもちろん、多感な幼少時代、挫折もあった青春時代、De+LAXやソロ活動といったBOØWY後の新たな試みなど、高橋まことの波瀾万丈な人生が、細かく記されています。また、文庫版で加えられた新たな事柄̶̶自身の故郷・福島を襲った東日本大震災、還暦という自身の年齢、父のこと、そして今改めてBOØWYに思うこと......なども、読み応え充分です。
8ビートにこだわり、いまも変わらず力強く熱いビートを刻み続ける"ミスター・8ビート"。決して平坦ではなかったそのロックな生き方からは、生きていくうえでの力や勇気を得ることができるはずです。
【CONTENTS】
■1章 青の時代(1954年~1973年)
■2章 夜明け前(1974年~1981年)
■3章 酒とバラの日々(1982年~1993年)
■4章 楽しき人生(1994年~2007年)
■5章 親友たち・そして家族
■6章(文庫版新章) THE GREAT ROCK'N ROLL LIFE(2008年~2017年)
◎巻頭には撮り下ろしによるグラフ・ページも掲載。
編集担当より一言
本書は文庫化に際して、2008年~2017年のエピソードが追加収録されているのですが、そのなかには、東日本大震災についてや、改めてBOØWYに思うこと、自身の年齢、新バンドJET SET BOYS(以下JSB)について、などの想いが書かれています。
JSBは高橋さんにとって、初めて“自分でメンバーを集めたバンド”だったらしく、メンバーを集めには相当苦労したとのこと。そのときの心境も「断られたらどうしよう……」「告白にも似た気持ちを伝えて」(本書より抜粋)など、不安いっぱいだったそうで、このあたりは高橋さんの人柄がよく表れていますよね。
個人的に本書の中で好きなのは、後輩のドラマーたちが高橋さんの還暦のお祝いに“赤いちゃんちゃんこ”ならぬ“赤い革ジャン”をプレゼントしてくれたという話。60歳を越えた今でもバリバリの現役で、しかも後輩たちに慕われているのがよくわかるエピソードだと思います。(担当編集T)