内容
プロ直伝! 一眼レフでのギター撮影ノウハウ本
SNSでの愛器自慢やネットオークションにも使える!
毎月何本ものギターを撮影している『ギター・マガジン』が、本誌で活躍中の一流カメラマンとタッグを組んでお届けする、ギターを上手に、カッコよく撮影する本です。ネット・オークションなどでも有効な精緻で美しい商品撮影的なものから、思わず友人やギター仲間に自慢したくなるような色気あるショットの撮影方法を細かく伝授。さらにギター・マガジンが過去に撮影してきたグラフについて、カメラマンからの解説付きで紹介しています。
【CONTENTS】
●第1章:カメラ機能&ギター撮影の基礎知識
Part 1:ギター撮影に必要な「露出」の基礎知識
Part 2:光の色=ホワイトバランス
Part 3:ギター撮影におけるレンズ選び
Part 4:楽器撮影の必需品と、あると便利なツール
●第2章:製品写真のように緻密&メカニカルに撮る
Part 1:「真正面」からギター本来の姿を捉える【基礎編】
Part 2:「真正面」からギター本来の姿を捉える【こだわり編】
Part 3:製品写真風に撮るその他のアングル&見せ方
Part 4:スペックをマニアックに見せる細部撮影
Part 5:アンプを緻密にカッコよく描写する
Part 6:エフェクター撮影のバリエーション
●第3章:身近な環境で「ギターのある風景」を切り取る
Case 1:カーテンを背景にウッディな質感を見せる
Case 2:あえて無機質な玄関ドアを生かして重厚感を出す
Case 3:ギターの魅力をぐっと引き立てる"ケース"活用術
Case 4:アンティークな家具と組み合わせてブルージィに
Case 5:複数のギターを「カッコよく」並べて撮る
Case 6:大きな背景を利用して"ギターのある景色"を切り取る
Case 7:「ギター+自然」という異質感をボケや色味で演出
Case 8:ありきたりな風景の中でギターを浮き立たせる
Case 9:車やバイクと絡めてクールなムードに仕上げる
Case 10:広角レンズ+フィルターでスケール感たっぷりに
●第4章:カッコよくムーディにギターの魅力を引き出す
Case 1:横たわるギターを雰囲気重視で捉える
Case 2:ダークな背景に際立つヘヴィな存在感
Case 3:光と影を生かしたモノクロ表現
Case 4:傷をクローズアップして「凄み」を見せる
Case 5:陰影によって強調する重厚感
Case 6:奥行きを生かす構図でダイナミックに
Case 7:金属パーツをギラリと光らせて貫禄をアピール
Case 8:ボディの「くびれ」と「アーチ」を艶やかに
Case 9:ギターをドラマチックに見せる背景の演出
Case 10:曲線美を表現する半逆光のライティング
●第5章:厳選フォト・アーカイブ! 「魅せる」ギター写真のツボと技法
Vintage Guitar Cafe、The Instrumentsなど、ギター・マガジンに掲載された名シーンを撮影カメラマンが解説。
Special Graph
Eiji Kikuchi presents
京浜工場地域でギターを撮る!
編集担当より一言
『ギター・マガジン』では、多いときには月に何十本ものギターを撮影しています。そこでは限られた時間内でカメラマンさんと編集者が知恵を振り絞って写真を撮っているのです。例えば新製品を紹介する場合にはギター全体の見え方、パーツのひとつずつまで極力わかるようにし、「扉」と呼ばれる企画タイトルのページなどには、ライティングや構図にこだわります。私たちには「日常」のことですが、一般の方々にとっては「非日常」の楽しいことなのではないか? それが本書を企画した発端でした。
とはいえ普段私たちが撮影しているスタジオや、カメラマンさんが使っている機材もいわば「プロ仕様」なので、どれだけ汎用性があるかは疑問でもありました。そこで、あえて一般的な住宅での撮影コーナーを設けようと考えて、多摩地区にある私の実家を選び、「不自由」な環境で菊地英二さんに奮闘してもらったのです。ロケーションは「日常」である家ながら、完成写真は「非日常」を捉えることができています。写真の良いところは、ファインダーの中で切り取った景色だけが結果として見えるところ。そういう意味では読者の皆さんも必ず「非日常」の空間をファインダー内に作れるはずです。ぜひとも本書を参考に素晴らしい写真を撮ってみてください。(藤井徹/ギター・マガジン書籍編集部)