内容
横移動無しでコード進行を弾くことでギターの総合演奏力がUP!
ギター・コードは、ひとつの押さえ方を横移動すれば、いろいろなコードが弾けますが、それゆえ似た響きの演奏ばかりになって、マンネリになりがちです。とはいえコードの押さえ方の種類を闇雲に覚えようと思っても頭にはなかなか入りません。
そんな悩みを解消するのが本書の「無移動コード・チェンジ」エクササイズ。コードを押さえる左手のポジションを左右4~6フレットの範囲に限定。その「1ポジション」の範囲から移動せずにコード進行を弾くと多様なフォームを駆使せざるを得なくなるため、その結果......さまざまな押さえ方が自然に身につきます。一定の範囲だけを押さえる、あまり指板を見ないで弾けるパターンなので、歌いながらギターを弾くような方にもオススメです。
ダイアグラムにはルート、3度などの度数も書かれているので、コードの構成音も理解できていきますし、指板のどこにどの音があるのかも弾いていくうちに感覚的に身についていきます。コード進行はセッションや実際の曲で頻度の高いものから厳選、著者による模範演奏は多ジャンルを想定した多彩なパターンで、そのまま使ってもOKな実践的なバッキング・フレーズばかりです。コードの音を単音で弾いてみれば、コード・トーンでフレーズを弾く練習にも繋がり、アドリブやフレーズ作りにも役立ちますよ。
一石数鳥、弾いているうちに自然にギター総合力が上がるエクササイズです。
【CONTENTS】
■覚えておくと役に立つ厳選コード進行でエクササイズ!
I-VIm-IIm-V(1-6-2-5)進行
I-IIm-IIIm-IV(1-2-3-4)進行
IV-V-IIIm-VIm(4-5-3-6)進行
カノン進行
J-POP系進行
ブルース進行
マイナー・ブルース進行
ジャズ・ブルース進行
5度下降多用進行
サブドミナント・マイナー進行
セカンダリー・ドミナント多用進行
転調多用進行
コラム
本書にないコード進行を弾く時に役立つアイディア
テンション・コードの作り方
セカンダリー・ドミナントとは?
リレイテッド・ツー・マイナー・セブンとは?
サブドミナント・マイナー・コードとは?
各コード進行の開放弦を交えた例
付録ダウンロード
電子版用の音声データはこちらからダウンロードできます。
編集担当より一言
今日の「ギタリストあるある」。
1:コード・ネームを見て押さえる時、「常に」人差指でルートを探しつつ押さえる。
2:ルートは6弦か5弦で探しがち(というかそこでしか探せない)。
3:ひとつのフォームしか知らないので、コードが変わるとネックを左右に大移動。
4:押さえ方が同じなので常に響きがワンパターン。
5:そんな演奏は初心者っぽすぎて、なんかカッコよくない。
……「じゃあほぼ横の移動がない、押さえ方がカラフルなコード・チェンジ」を習得すれば、ギター上級者の演奏に共通する、多彩さと余裕が身につくだろう!と考えたのが本書。指板の左右幅が6フレット以内なのは、異弦同音の選択の自由度を考慮した最小範囲だからです。
「6~5弦ルートでしか始められない症候群」の人のために、各コード進行に6~1弦のどこからでもルートで始められる6種類のエクササイズを用意しました。ダイアグラムには度数も書いてあるので、押さえているコードの構成音も自然に理解、覚えられるようになりますよ。
掲載コード進行は「役立つ」12種類を厳選。個人的には「セカンダリー・ドミナント多用進行」が、弾いてて楽しくカッコいいので特にお気に入りです。ぜひ一度お試しあれ。(出版部/杉坂)