内容
近代的なジャズ・フレーズを楽ネタで攻略
近年のジャズで聴けるアウト感のあるスリリングなプレイ。本来は上級者〜プロ・レベル向けのアプローチですが、それらを楽ネタで攻略しようというのが本書です。指板図を図形的にとらえたり、フォームずらしなど、本書ならでは楽ネタが満載。さらに、本書に登場するキーはKey=CかCmに固定、コード進行はジャズ・ブルースのみ。だからわかりやすい!
ちなみに本書のフレーズは、ジャズ指向のギタリストだけでなく、フュージョンなどのギター・インスト、近年のハイテク系ロック・ギタリストにも相性バッチリ。アドリブが弾ける中級以上のギタリストの次のステップとして、ぜひお手元に!
※本書は既刊『なんちゃってジャズ・ブルース・ギター』を、版型を大きくして見やすくしたリニューアル版です。
【CONTENTS】
■序章
まずはここから! ジャズ・ブルースの下準備
一般的なブルースとの違い
マイナー型ジャズ・ブルース進行の基本形を頭に叩き込む!
メジャー型ジャズ・ブルース進行の基本形を頭に叩き込む!
"ジャズ特有のリズム=4ビート"の正体を丸裸にする!
■第1章 SOLO
これならわかる! ジャズ度の高いスケールを図形で覚える
ペンタの義兄弟的な音階を弾く 〜□m7に基本対応のドリアン・スケール
ジャズの基本マイナー音階を弾く 〜□mに基本対応のメロディック・マイナー・スケール
ジャズっぽさNo.1のヤバい音階 〜□7に基本対応のオルタード・スケール
スリリングなプレイも可能な音階 〜F7&G7(Ⅳ7&Ⅴ7)に基本対応のリディアン7thスケール
ジャズ界で最も"浮いた"音階を弾く 〜いろんな□7に対応のホール・トーン・スケール
"全・半"をくり返す楽勝スケール 〜□dimに基本対応のディミニッシュ・スケール
エキゾチック度No.1スケール 〜□m系コードに進行する□7に基本対応の通称ハンプ・ファイヴ
"半・全"をくり返す楽勝スケール 〜いろんな□7に対応の通称コンディミ
1章で紹介したネタ&フレーズをマイナー型ジャズ・ブルース進行で使用!
1章で紹介したネタ&フレーズをメジャー型ジャズ・ブルース進行で使用!
■第2章 SOLO
ぜんぜん楽勝! ペンタをずらしてジャジィにプレイ!
マイナー・ペンタの5度上ずらし 〜ドリアンのお手軽省略形
マイナー・ペンタの全音上ずらし 〜ドリアンのお手軽省略形2
メジャー・ペンタの5度上ずらし 〜ご存知メジャー・スケールの省略形
マイナー・ペンタの半音下ずらし 〜ジャジィな浮遊感を醸し出せ!
メジャー・ペンタを斜め隣りにずらす1 〜ジャズ度の高いオルタードの省略形
メジャー・ペンタを斜め隣りにずらす2 〜もっとわかりやすい"ずらし技"
マイナー・ペンタの斜め隣りずらし 〜手軽にアウト感を演出
メジャー・ペンタの斜め下ずらし 〜手軽にアウト感を演出
2章で紹介したネタ&フレーズをマイナー型ジャズ・ブルース進行で使用!
2章で紹介したネタ&フレーズをメジャー型ジャズ・ブルース進行で使用!
■第3章 BACKING
横着者必見! 同一コード・フォームずらしで弾く
テンションを含んだディミニッシュ・コードをラクして弾こう!
P.64のディミニッシュ+テンションのフォームを□7で用いる
□7(♭13)のコード・フォームを4フレット上下行させる
マイナー型ツー・ファイヴを□m7(♭5)フォームのずらし技のみで弾ききる
□m7(11)のフォームで、メジャー&マイナー型ツー・ファイヴを弾ききる
□m7(11)のフォームで、ツー・ファイヴ・ワンを弾ききる
4度積みフォームのトップ音をマイナー・ペンタでなぞる
4度積みコードのトップ音を固定し、下3音を半音で上行&下行させる
3章で紹介したネタ&フレーズをマイナー型ジャズ・ブルース進行で使用!
3章で紹介したネタ&フレーズをメジャー型ジャズ・ブルース進行で使用!
■第4章 SOLO
まだまだあるぞ! ジャズ・ブルース裏ネタ集
一発化で弾く楽勝ツー・ファイヴ 〜メロディック・マイナー技
楽勝パターンで弾くツー・ファイヴ 〜リディアン7th⇒その半音下ずらし
楽勝パターンで弾くツー・ファイヴ2 〜ロクリアン♯2⇒その3フレット上ずらし形
楽勝パターンで弾くツー・ファイヴ3 〜オルタードのリディアン7th変身術
□7の連続進行をラクして弾く 〜ホール・トーンの半音上下ずらし
一発弾きでラクをしよう 〜ディミニッシュ・スケールでとことん弾きまくる!
指板上の斜めラインをなぞる! 〜これだけでジャジィなフレーズに!!
ドレミ音階でジャジィにプレイ! 〜疑似オルタード化計画
4章で紹介したネタ&フレーズをマイナー型ジャズ・ブルース進行で使用!
4章で紹介したネタ&フレーズをメジャー型ジャズ・ブルース進行で使用!
付録ダウンロード
電子版用の音声データはこちらからダウンロードできます。
編集担当より一言
わざわざタイトルに「大きな譜面」と銘打ったぐらいだから、とんでもなく大きな譜面なんだろうな……と思った方、申し訳ありません。本書は、無意味なぐらいに譜面を大きくしたりしていません。本書の譜面サイズを決定するにあたって、「読みやすさと、美しさを兼ね揃えた大きさ」という点を重視しました。文字もそうですが、大きすぎて読みづらい、バランスが悪いといったことはありますよね。ですから、"良いバランスの大きな譜面"を意識しています。
また、本書の譜面は遠近感も駆使し、さらに見やすくなるように工夫しました。具体的に言うと、タブ譜の数字が手前に、タブ譜の横線が奥に見えるようにしてます。これはどういうことかというと、タブ譜の数字を太字で黒に、横線を灰色にすることで可能になります。…と、言葉にすると簡単ですが、そこに至るまで社内でもかなり検討しました。熱心にギターを練習し、目まで酷使してしまう傾向にあるギタリストにはピッタリの教本です。是非ご覧ください。(出版部/額賀)