ギター・マガジン

たとえば、ブラッキーとクラプトン

僕らが恋した伝説のギターたち

近藤 正義(著)/細川 真平(著)

定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
発売日2017.07.19
品種書籍
仕様四六判 / 208ページ
ISBN9784845630684

内容

人生いろいろ、ギターもいろいろ…
ギタリストと愛器の“馴れ初め”を全27話収録!

ブラッキー、ルーシー、ルシール、レニー、フランケンシュタイン、レッド・スペシャル......これらの名前はすべて、とあるギターに与えられた愛称です。そのギターたちは、著名なギタリストの相棒として、数々の名演、名作の瞬間に立ち会ってきました。たとえば、本書のタイトルにもなっているエリック・クラプトンの "ブラッキー"。複数本のビンテージ・ストラトキャスターから組み上げられたといういわく付きのギターですが、73年『レインボー・コンサート』で初登場して以来、『スローハンド』(77年)などの代表作、79年の日本武道館公演『ジャスト・ワン・ナイト』などの要所で使用され、引退して数十年がたった今も僕らの脳裏に焼き付いています。

スティーヴィー・レイ・ヴォーンが妻と同じ名前を与えたという "レニー"、ブライアン・メイが家の暖炉から切り出して製作したという "レッド・スペシャル"、B.B.キングが失敗から得た教訓を忘れないようにと名付けた "ルーシー"など、人生にいろいろな出来事があるように、ギター1本1本にもいろいろな運命があります。本書では有名ギタリストと伝説的な1本の"馴れ初め"を、全27話にわたって紹介します。

※本書は、2007年〜2009年にギター・マガジン・ウェブで執筆されていた『GENTLY WEEPS ギターとアルバムを巡る物語』(細川真平コラム)に書き下ろしを加え再編集したものです。

【CONTENTS】
"ブラッキー"とエリック・クラプトン
"レッド・スペシャル"とブライアン・メイ
"モンタレー・ポップ・ストラト"とジミ・ヘンドリックス
"ルーシー"とジョージ・ハリスン
"レニー"とスティーヴィー・レイ・ヴォーン
"テレギブ"とジェフ・ベック
"ルシール"とB.B.キング
"ES-335"とラリー・カールトン
"ブッダSG"とカルロス・サンタナ
"ブラック・ストラト"とデヴィッド・ギルモア
"ミカウバー"とキース・リチャーズ
"フール・ギター"とエリック・クラプトン〜トッド・ラングレン
"カジノ"とジョン・レノン
"No.1レス・ポール"とジミー・ペイジ
"タバコ・サンバースト・レス・ポール"とデュアン・オールマン
"オールド・ブラック"とニール・ヤング
"ナンシー"とロイ・ブキャナン
"グリーニー"とピーター・グリーン〜ゲイリー・ムーア〜カーク・ハメット
"ファイアーバード"とジョニー・ウィンター
"61年製ストラトキャスター"とロリー・ギャラガー
"71年製ストラトキャスター"とリッチー・ブラックモア
"ナンバー・ワン"とスティーヴィー・レイ・ヴォーン
"フランケンシュタイン"とエディ・ヴァン・ヘイレン
"メダリオンV"とマイケル・シェンカー
"ポルカ・ドットV"とランディ・ローズ
"クラウド・ギター"とプリンス
"レス・ポール・レコーディング"とレス・ポール

編集担当より一言

エリック・クラプトンの愛器“ブラッキー”を手にしたレコスケくんが目印の本書。レコスケくんと言えば、『レコード・コレクターズ』(ミュージック・マガジン刊)などでお馴染みですが、音楽本の(特にビートルズ好きの)編集者たるもの、一度はあのキャラクターと一緒に仕事をしてみたいものなのです。今回、縁あって念願が叶ったわけですが、お察しの通り元ネタは『ジャスト・ワン・ナイト~エリック・クラプトン・ライヴ・アット武道館~』のジャケット写真。

なのですが、やはりレコスケくんの生みの親である本秀康先生のこだわりは半端じゃなく、せっかく描くならUKオリジナル盤じゃないと!ということで、そのレコードを入手するために都内のレコード店を自転車で駆け回ってくれたそうです。その甲斐あって(?)、表紙のレコスケくんが手にするブラッキーもとても良い具合。もちろんヘッドには目印の焦げ跡が描かれていますので、ぜひその辺にも注目してみて下さい。(ギター・マガジン書籍編集部/坂口和樹)