WOMAN

女性アーティスト6人が語る、恋愛、家族、そして音楽

阿部 真央(著)/坂本 美雨(著)/渡辺 敦子(著)/ノマアキコ(著)/JILL(著)/MINMI(著)/上野 三樹(文)/高橋 美穂(文)

定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
発売日2017.12.20
品種書籍
仕様四六判 / 240ページ
ISBN9784845631735

内容

女であることも、音楽を続けることも、ゆずれない!
しなやかで、強い女性アーティストたちのストーリー

さまざまなジャンルの女性アーティスト6名が、ミュージシャンとしての自分と、一人の女性としての自分について語った半生記をオムニバス形式でまとめた一冊。少女時代に訪れた音楽との出会いからデビュー、恋愛と結婚や離婚、育児と音楽活動の両立......。しなやかで、強く時代を生き抜く"女性アーティスト"の言葉は、仕事で頑張る女性たち、子育てに奮闘するお母さん、音楽を志す女の子、すべての女性に勇気と元気を与えてくれるはず!

<登場アーティスト>

阿部真央


坂本美雨


渡辺敦子(PRINCESS PRINCESS)


ノマアキコ(トーキョーキラー、PIGGY BANKS、ex.GO!GO!7188)


JILL(PERSONZ)


MINMI

(本文より)

出産を思い出すと何も怖くない。だって"超痛かったじゃん!"みたいな(笑)。──阿部真央

母になって、歌い継がれてきた歌の偉大さを感じられるようになりました。──坂本美雨

良くも悪くもバンドと結婚してたんだよね。 それくらいプリプリを愛してたっていうか。──渡辺敦子

半分捨てた気持ちで上京しましたが、"私は鹿児島を捨てなくていいんだ"と思えたんです。──ノマアキコ

私の人生はこれから楽しいと思うし、これからも楽しいことを常に探していきますよ。──JILL

夢や目的を持って生きている女性も、子育てができると証明したかったのかもしれません。──MINMI


(「あとがき」より)

小さい頃のことから、どんな風にしてミュージシャンとして活躍する夢を叶えてきたのか、ひとりの女性としてどんな想いで歩んできたのかなど、こちらが投げかける質問に対して、みなさんが真摯に、そして勇気を持って答えてくださったことで、この本はとっても濃厚でスペシャルなものになりました。

それはこの本を読んでくださったあなたに対する「伝える覚悟」だったと思うのです。普段から音楽でメッセージを発し続けている彼女たちだからこその強さと優しさに満ちた、素晴らしい言葉たちを通じて、ちょっと気持ちが軽くなったり、自由になれたり、これからの未来が楽しみになったり、してもらえる内容になったんじゃないかなと自負しております。(上野三樹)


多少ミュージシャンと触れ合う機会の多い私でも「ミュージシャンって別世界の住人でしょ?」と思ってしまっているところはありました。でも、もしそうであったら、こんなに「伝わる」表現ができるわけがない。この表現の奥底には、現実という地に足を付けた「いち人間」としての生き方があるはず。――それを探りたくて、「伝わる」表現をしている女性ミュージシャンに会いにいきました。

音楽は夢、子供は現実――そう対比させることもできますが、このふたつには「無限大の可能性」という大きな共通点があります。それを、この本に登場するミュージシャンは、きっと知っているのでしょう。だからこそ、どちらも大切にし、素晴らしい音楽を奏で続けているのだと思います。(高橋美穂)

編集担当より一言

女性向けの『女性アーティスト本』を男性である僕が企画/編集するという難題(?)に挑んだ本作。しかも恋愛や結婚、出産という「プライベートでの女性としての生き方」が音楽とどのように関わり、変化していったのかを探る内容にしようと思い立ったわけです。

実際にオファーは断られることが多かったのですが、引き受けてくださった方々の勇気と心意気には本当に感謝しかありません。そして、覚悟を持って話してくれたその言葉の数々は、女性はもちろんのこと、男性にも響く内容となりました。一応は取材に立ち合ったのですが、僕は基本的に言葉を発することはなく、音楽活動という現場で働きながら子育てをする女性の大変さと強さに感動しつつ、心で「正座しながら聞くだけ」という状態でした。

「バリバリ働く女性、子育てに奮闘するママ、ミュージシャンを志す女の子」を読者として想定した本書は、当然そういった女性に読んでもらいたいのですが、普通に好きなことを仕事として続けるということが女性にとっては大変なこと。奥さんや恋人がどれだけ頑張っているのかもわかるので、男性諸氏にもぜひ手に取っていただければと思います。(ギター・マガジン書籍編集部 藤井徹)