内容
シングル総売り上げ6,800万枚。
稀代のヒットメーカーが残した作品情報を可能な限り収録。
時代をとらえ続けた歌謡界の巨人・阿久悠の軌跡が見える音楽ファン必携のデータブック!
演歌からポップス、ニューミュージック、アニソンまでジャンルを問わず多くのヒット曲を生み、歌謡曲黄金時代を築いた作詞家・阿久悠は、今なお多くの日本人の心をとらえ続けている。1937年生まれで、2007年に他界した阿久にとって、2017年は生誕80年、作詞家デビュー50年、没後10年の節目の年。8月には24時間テレビにおいて亀梨和也主演によるドラマ「阿久悠物語」が放映され、11月にはゆかりのアーティストによるリスペクト・ライブが予定されるなど、その巨人ぶりが改めて注目されている。本書は、作詞家・阿久悠の歩みを振り返り、その偉業を様々なデータで検証する記録本。シングル盤ジャケット約1,300点に加え、アルバム曲、非売品、校歌、社歌、記念曲の情報も充実!
【本の内容】
・阿久悠直筆原稿
・『作詞家・阿久悠の軌跡』刊行にあたって/濱口英樹
・阿久悠 作詞家憲法15条
・作詞家デビューまでの軌跡 1937-1965
・阿久悠コンピレーションアルバムリスト
●第1章 シングルA面・ディスコグラフィー
●第2章 シングルB面、アルバム収録曲、未発表詞プロジェクト作品、社歌・校歌・記念曲等
●第3章 データ分析・資料編
・シングルセールスTOP50
・シングルチャートTOP3入り作品
・年次別・カテゴリー別・歌手別・作曲家別 提供作品数
・音楽賞受賞歴
・著作一覧
●第4章 寄稿&インタビュー
・阿久悠の直筆作品原稿をめぐって/村松玄太
・ザ・スパイダースから「居酒屋」まで/大野克夫
・歌でヒロインを演じた日々/桜田淳子
編集担当より一言
作詞家・阿久悠-70年代歌謡曲に肩までつかって青春時代を過ごした僕には、その名はあまりにも大きいものでした。沢田研二、ピンクレディー、桜田淳子、岩崎宏美、山本リンダ、西城秀樹等々。カラスの鳴かない日はあっても、テレビやラジオで阿久悠の曲を聴かない日はなく、まるでライフラインのように日本人の生活に浸透していたのでした。3000曲を超えると言われるその作品を一望できる資料があったら、とかねがね思っていたところ、監修者の濱口さんから本書の提案がありました。
2017年は生誕80年、没後10年という節目の年であり、24時間テレビでは亀梨和也主演でドラマ『阿久悠物語』が放送されたり、都内で大規模なリスペクト・コンサートが行われるなど、話題にも事欠きません。これはもうやるしかない。そう決めて、制作スタッフ一同が精魂込めて作ったのが本書です。
日頃、編集の仕事をしていると、自分の中の日本語感覚や文法が阿久悠の大きな影響を受けていることがわかります。感謝を込めて、阿久悠先生に捧げます。(野口広之)