内容
歌を愛する全ての人へ! 歌の魅力を伝える録音には「秘密」があった!!
独自の理論に基づいた多彩なテクニックにより、音楽業界で「音の魔術師」と呼ばれる伊藤圭一が明かす、ボーカル録音のノウハウ集です。外部から遮断されたレコーディング・スタジオでどのようなことが行われているのか? 一般的には明かされていない秘密を公開! ボーカリストの個性を引き出す秘訣、ボーカリストから"歌いやすい!!"と言われる環境づくり、マイクの選び方や声をマイクに入れる歌い方、アーティストが秘密にしたがる録音方法、録音後の編集やコンプ/EQのポイント......などなど、272ページの大ボリュームでお伝えします。歌が思った通りに録音できないというエンジニアやクリエイターはもちろん、レコーディングだと歌が上手く歌えない、自分の声を高音質で世界に届けたいというボーカリストも必読の書です。
【コンテンツ】
■1章 ボーカルをプロデュースする
1-1 理想的なボーカル・トラックとは?
1-2 「プロデュースする」という意識を持つ
1-3 ボーカリストの個性を伸ばす
1-4 ボーカリストのための環境作り
1-5 ガイド・ボーカルの大切さ
1-6 クリックの魔法
■2章 レコーディングの手順
2-1 声はマイクで決まる
2-2 美しい録音レベル
2-3 歌いやすいモニター・ミックス
2-4 テイクの録り進め方
2-5 スムースなボーカル録音
2-6 声を重ねる
■3章 ボーカル・トラックを洗練させる
3-1 極上のボーカル・トラックを作り出せ!
3-2 歌を編む
3-3 歌詞を意識した編集
3-4 作曲&アレンジと音作りの関係
3-5 ボーカル・トラックのノイズ除去
■4章 ボーカルに対するコンプ&EQの使い方
4-1 ボーカル・トリートメントの3つの手法
4-2 音量の補正とアート表現
4-3 コンプで得られる5つの効果
4-4 EQは、倍音関係を意識して使う
4-5 コンプ&EQの複合技
4-6 マルチ・バンド・コンプのすゝめ
4-7 ダイナミックEQの活用
■5章 ピッチ・コントロール
5-1 ピッチの概念
5-2 ピッチ・コントロールの実践
■6章 歌いやすい環境のために
6-1 トークバックは神の声
6-2 ボーカリストのためのヘッドフォン論
編集担当より一言
人の声を使って音楽を制作するならば、“声をマイクで拾う”以外の方法はありません。ピッチやタイミングが良いのがベストなボーカルであるというのであれば、ボーカロイドに代表されるテクノロジーで代用可能です。わざわざマイクで録音するメリットは、ボーカリストの“個性”が反映できることにこそあります……
本書はそんな視点で書かれたボーカル・レコーディングのノウハウ本です。個性を持たせつつも高い品質でボーカル・トラックを作るにはどうすればいいのか? ボーカリストがスタジオで実力を発揮するにはどんな工夫が必要なのか? “トッププロはスタジオでこんなことをしてたのか!?”とビックリすること請け合い。ボーカリストもエンジニアも、歌の録音に興味があるならぜひ手に取ってみてください!
(第2メディア・コンテンツ事業部/橋本修一)