内容
ロック史を奏でた伝説のギターたち……
あの名器の生々しい傷跡までを収めた衝撃のギター写真集。
ロック史の証人として未来永劫語り継がれるであろう伝説的な108本のギター/ベース──「天国への階段」を奏でたジミー・ペイジのダブルネック、「ボヘミアン・ラプソディ」で演奏されたブライアン・メイの"レッド・スペシャル"、エリック・クラプトンが「レイラ」の録音に持ち出した "ブラウニー"、ギター・ハーモニーの金字塔である「ホテル・カリフォルニア」に用いられた59年製レス・ポール、デヴィッド・ボウイを支えたミック・ロンソンのレス・ポール・カスタム、ザ・バンドの解散コンサート『ラスト・ワルツ』に登場するマンドリン・ダブルネック、"Arm The Homeless"とペイントされたトム・モレロの化身──それらを様々な角度から撮影し、弦の高さやフレットの削れ具合、遠目では認識できない些細な傷跡までを写し出した、とんでもないギター写真集の日本語版が、数量限定生産で登場です。
全388ページにわたり、著名ギタリストが所有した伝説的ギターが108本も紹介されているわけですが、まさに自分自身がそのギターをぶら下げているかのようなアングルで撮影されたカットは、そのギターの呼吸音・音色までが聞こえてきそうな生々しさを感じさせます。洋楽全盛だった往年のギター・ロック・ファンであれば、この貴重な写真を眺めているだけで、ついついお酒が進んでしまうかもしれません。
本書の著者である女性カメラマン/リサ・S・ジョンソンは、なんと15年もの長い歳月をかけてこの写真集を完成させたのだそう。彼女がどのような経緯を経て、どのような状況下でこれら伝説的ギターと対面したのかも詳細に記されています。ひとりのカメラマンが、これだけ多くの有名ギターに接近できたこと自体、奇跡と言えるのかも知れません。
「世の中には2種類の人間がいる。ギターを愛でる者か、それ以外か」......誰が最初に言った言葉かはわかりませんが、ギター好きを自負する方は、ぜひ手にとってみて下さい。きっと、これまで以上にギターの美しさに魅了されてしまうことでしょう。
FEATURING THE GUITARS OF
エース・フレイリー(KISS)
エイドリアン・ブリュー
アレックス・ライフソン(ラッシュ)
アン・ウィルソン(ハート)
ベン・ハーパー
ビリー・ギボンズ(ZZトップ)
ボニー・レイット
ブライアン"ロボ"ロバートソン(シン・リジィ)
ブライアン・メイ(クイーン)
ブライアン・セッツァー
ブルース・スプリングスティーン
カルロス・サンタナ
クリス・ドレヤ(ヤードバーズ)
クリッシー・ハインド(プリテンダーズ)
コロネル・ブルース・ハンプトン
デイヴ・メイスン(トラフィック)
デイヴ・ムステイン(メガデス)
デイヴ・ナヴァロ(ジェーンズ・アディクション)
デイヴィッド・グッドアー(ex-ジェスロ・タル)
ディーン・デレオ(ストーン・テンプル・パイロッツ)
デレク・トラックス
デューイ・バネル(アメリカ)
ディッキー・ベッツ(オールマン・ブラザーズ・バンド)
ドン・フェルダー(イーグルス)
ダスティ・ヒル(ZZトップ)
エリック・クラプトン
エリック・ジョンソン
ゲイリー・ロッシントン(レーナード・スキナード)
ゲディー・リー(ラッシュ)
ジョージ・リンチ(ドッケン)
ジェリー・ベックリー(アメリカ)
グレン・ティプトン(ジューダス・プリースト)
ハッチ・ハッチンソン
イアン・アンダーソン(ジェスロ・タル)
イアン・ハンター(モット・ザ・フープル)
ジャック・ホワイト
ジェームス・ヤング(スティクス)
ジェフ・バクスター
ジェフ・ベック
ジェリー・オンリー(ミスフィッツ)
ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)
ジョー・ボナマッサ
ジョー・サトリアーニ
ジョー・ウォルシュ(イーグルス)
ジョン・ハイアット
ジョン・メレンキャンプ
ジョン・ペトルーシ(ドリーム・シアター)
ジョン・トーマス・グリフィス(カウボーイ・マウス)
ジョニー・ラング
ジョン・レズニック(グー・グー・ドールズ)
ジョニー・ウィンター
ヨーマ・コーコネン(ジェファーソン・エアプレイン)
K.K.ダウニング(ジューダス・プリースト)
キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)
キース・ストリックランド(The B-52s)
キム・セイル(サウンドガーデン)
レミー・キルミスター(モーターヘッド)
レス・ポール
ルー・リード
マーク・ファーナー(グランド・ファンク・レイルロード)
マーティン・バリー
マイケル・シェンカー
マイケル・ウィルトン(クイーンズライク)
ミック・ボックス(ユーライア・ヒープ)
ミック・ジョーンズ(クラッシュ)
ミック・ロンソン
モンティ・ピットマン
ナンシー・ウィルソン(ハート)
ニルス・ロフグレン
ノーキー・エドワーズ(ベンチャーズ)
オテイル・バーブリッジ(オールマン・ブラザーズ・バンド)
ピーター・フランプトン
フィル・キャンベル(モーターヘッド)
フィル・コリン(デフ・レパード)
ポール・トンプソン(キュアー)
ランディ・バックマン
リーヴス・ゲイブレルス(キュアー)
リッチー・コッツェン
リック・デリンジャー
リック・ニールセン(チープ・トリック)
ロビー・ロバートソン(バンド)
ロビー・クリーガー(ドアーズ)
ロビー・テイキャック(グー・グー・ドールズ)
ロジャー・ウォーターズ(ピンク・フロイド)
ロン・ウッド(ローリング・ストーンズ)
スコット・ゴーハム(シン・リジィ)
スコッティ・ヒル(スキッド・ロウ)
シェリル・クロウ
スラッシュ(ガンズ&ローゼズ)
スティーヴ・アール
スティーヴ・ハウ(イエス)
スティーヴ・ルカサー(TOTO)
スティーヴ・ミラー
スギゾー(LUNA SEA)
テッド・ニュージェント
トム・モレロ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)
トム・ショルツ(ボストン)
トミー・ショウ(スティクス)
トレバー・ボルダー(ユーライア・ヒープ)
ウォーレン・デ・マルティーニ(ラット)
ウォーレン・ヘインズ(オールマン・ブラザーズ・バンド)
ウェイン・クレイマー(MC5)
ウィリー・ネルソン
ザック・ワイルド
編集担当より一言
ロック・スターたちの愛器を様々な角度から接写した話題のギター写真集の日本語版がついに発売です。この本の存在を知ったのは、和製ジミー・ペイジとしてお馴染みのジミー桜井さんの自叙伝『世界で一番ジミー・ペイジにになろうとした男』(2018年7月発売)の取材を行なっている最中でした。
桜井さんは、常日頃から少しでもジミー・ペイジに近づくために、本人の機材を血眼になって分析している方なのですが、この写真集に載っているペイジ本人のダブルネック・ギターの写真がどれほど貴重なもので、ボディの傷跡や交換されたピックアップなどを見て、如何に新しい発見があったのかを我々に延々と説明してくれました。
僕自身もこれまでに1,000本以上のギター撮影に立ち会ってきましたが、基本は正面または裏面からの撮影がほとんどで、まずはその楽器の全体像を1枚に収めることが重要だと考えていました。しかし、アングルを試行錯誤してみたり、積年の傷跡を接写したこの写真集に触れたことで、ギターというものがこんなにも美しいもので、生き物のように1本1本異なる表情を持っているということを改めて実感した次第です。
元々はハードカバーの洋書(全長約33cm、推定重量3kgという超大型本!)でしたが、日本語版では多くのギター・ファンに手にとってもらえるようにと、B5変型(縦:223mm、横:191mm)の小型設計で作り直しています。この写真集からギターヒーローたちが愛した伝説的ギターの息吹を感じていただければ幸いです。
(第2メディア・コンテンツ事業部:坂口和樹)