内容
休符なしの究極エクササイズでジャズの上級テクを吸収!
無窮動は、クラシックでは常動曲とも呼ばれる、
音符で埋めつくされた休符のないエクササイズ。
「好きな時に止まってアドリブする」ために必要な
「止まらずに弾ける能力」が身につく練習方法です。
弾き続けるうちに多種のフレージング技術が体得でき、
演奏技術、耳、集中力も鍛えられ「使える」フレーズが増えていきます。
本書はそんな着眼点と効果で大きな評価をいただいている
『ジャズ無窮動トレーニング』シリーズのひとつ。
・1コードでのアドリブ
・モード
・アッパー・ストラクチャー
・マイナー・コンバージョン
・コルトレーン・チェンジ
といったコンテンポラリーなアプローチに必須の
さまざまな演奏方法・スタイルがテーマとなっています。
※本書の楽譜はピアノを筆頭とした 全楽器向けのものですが
基本的には『ギター無窮動トレーニング2』からタブ譜を除いたものであり
楽器によっては通常可能な演奏音域以外の音も出てきます。
【CONTENTS】
■Part1 コード一発モノの無窮動エクササイズ
・コード一発モノの解説
◎メジャー・コード(8分音符、3連符、16分音符)
◎マイナー・コード(8分音符、3連符、16分音符)
◎ドミナント・コード(8分音符、3連符、16分音符)
■Part2 モードの無窮動エクササイズ
モードの解説
◎モード系ジャズ・スタンダード進行1〜6
■Part3 マイナー・コンバージョンの無窮動エクササイズ
・マイナー・コンバージョンの解説
◎マイナー・コンバージョンの無窮動1625進行4パターン(inC、inF、inB♭、inG)
◎定番進行でのマイナー・コンバージョン1〜2
■Part4 アッパー・ストラクチャーの無窮動エクササイズ
・アッパー・ストラクチャーの解説
◎アッパー・ストラクチャーの無窮動1625進行4パターン(inC、inF、inE♭、inA♭)
◎定番進行でのアッパー・ストラクチャー1〜2
■Part5 コルトレーン・チェンジの無窮動エクササイズ
・コルトレーン・チェンジの解説
◎コルトレーン・チェンジの無窮動3トニック4パターン(C A♭ E、B G E♭、B♭ G♭ D、A F D♭)
◎コルトレーン・チェンジ定番進行での無窮動
付録ダウンロード
本書に対応した音源データはこちらからダウンロードできます。
※本データは著作権上、個人的に利用する場合を除き、無断でテープ、ディスク等に録音したり、上演、放送、配信等に利用すること、またネット等を通じて再配布することを禁じます。
編集担当より一言
著者の道下さんが本書で下記のようなことを書いています(抜粋)。
「お願いですから、この教則本を最初から順番にやらないでください。まずは付属音源を聴いて「ん?」と思ったところからやって頂きたいのです。自分が知りたいものを知るために、飛ばしたり立ち止まったりしてもいいんです。付属音源はあなたが欲しいものを探す検索機です。あなたの耳の中になかった「サウンド」が必ずあります。それを聴いて!弾いて!聴いて!弾きながら聴いて……くださいませ。そうしたらいつのまにかワンランク上の音楽の醍醐味が手に入ると思うのであります」
本作はジャズ無窮動トレーニング・シリーズの3作目となります。初級、中級、上級という見方で考えるのであれば、モード、マイナー・コンバージョン、アッパー・ストラクチャー、コルトレーン・チェンジといった、ジャズ演奏を追求していく上で一度は体感しておきたいコンテンプラリーな演奏スタイルやコード進行を中心とした本書は、やはり上級だと言って良いでしょう。
それゆえにジャズ初心者や中級者にとっては耳馴染みのない音使いや伴奏とのハーモニーも出てくるはずですから、道下さんがおっしゃる通り、まずは付録音源を聴いてみてください。まずは耳で自分が反応したもの、自分に必要なものを見つけてから、それを練習してみるのが良いと思います。そうすれば道下さんがおっしゃっている通り、きっと「ワンランク上の音楽の醍醐味」をマスターすることができますよ!
(本書編集担当/杉坂 功太)