内容
楽譜通りに弾くだけで、ジャズのニュアンスが身につく!
ベストセラー楽譜である『ジャズ・スタンダード・バイブル』のシリーズ本となる、ピアニスト向けのジャズ・トレーニング本が登場。国内屈指のジャズ・プレイヤーとして活躍する青柳誠が、ジャズのニュアンスを身につけるための練習曲を紹介していきます。アーティキュレーションを細かく記載した指番号入りの基礎練習から始まり、徐々にジャズ・スタンダードによくあるコード進行やフレーズをふんだんに盛り込んだ練習曲に発展していきます。ジャズを弾くのが初めての方、譜面は読めるけどジャズのニュアンスがうまくつけられないピアニストに、ぜひ手にとっていただきたい1冊です。
【CONTENTS】
<第1章/PART.1>アーティキュレーションの基礎練習
1)基本となる裏拍アクセントの練習
2)アクセントの移動
3)キーのバリエーション
4)3連音符のアクセントとスウィング感の練習
5)自分のアーティキュレーションを決めて覚える
<第2章/PART.2>ピアノの特性を生かしたフレージングの練習
1)さまざまなキーに慣れる練習
2)3連音符を交えた一般的なフレージング
3)16分音符や装飾音符などを加えた一般的なフレージング
4)Ⅱm7→Ⅴ7のモチーフ
5)マイナー7♭5で使えるモチーフ
6)黒鍵から白鍵にアプローチするブルージーなフレーズ例
7)白鍵から黒鍵(または白鍵)にアプローチするブルージーなフレーズ例
<第3章/PART.3>よくあるコードによる小曲集
1)モチーフ・デベロップメントによる変奏曲
2)ブルースのコード進行を使った練習曲
3)Ⅱm7→Ⅴ7のモチーフによる変奏曲
4)マイナー7♭5に強くなるための練習曲
5)黒鍵から白鍵にアプローチするブルージーなフレーズの練習曲
6)白鍵から黒鍵(または白鍵)にアプローチするブルージーなフレーズの練習曲
7)マイナーコードのクリシェを使った練習曲
<第4章/PART.4>ジャズ・スタンダード・バイブル掲載曲のコード進行による練習曲集
1)All the Things You Are
2)Autumn Leaves
3)But Not For Me
4)The Days of Wine and Roses
5)Mack the Knife
6)Summertime
編集担当より一言
ジャズのニュアンスを身につけるには、アクセントと音価(音の長さ)が重要です。本書に掲載のエチュードは、指番号を入れた8小節から始まり、徐々にジャズ・スタンダードによくあるコード進行やフレーズを盛り込んだ練習曲に発展していきます。
後半は小曲としても楽しく演奏できるように、既刊『ジャズ・スタンダード・バイブル』掲載曲のコード進行を用いた練習曲を掲載。クラシック系のピアノ学習者には馴染みが薄いジャズ的なニュアンスも、付録CDで確認&練習できるため、上達までムダがありません。
実際にこのエチュードを音大生に弾かせたところ、絶大な効果があらわれたとか。譜面はある程度読めるが、ジャズのニュアンスがうまくつけられないクラシック出身のピアニストに向けて、ジャズ・スタンダードによくあるコード進行を用いた練習曲集です。
(ピアノスタイル編集部/小早川 実穂子)