内容
音楽番組『ザ・カセットテープ・ミュージック』が弾けて楽しめる理論の本に!
マキタスポーツと音楽評論家のスージー鈴木が、おもに80年代名曲の魅力を熱く語り尽くす音楽バラエティ番組『ザ・カセットテープ・ミュージック』(BS12 トゥエルビ)。とりわけ、楽曲に仕掛けられたコード進行やメロディ・ラインなどの考察に定評があり、ドラマティック・マイナー進行、ビクトリー・コード進行、ソ♯、ミファミレドなど番組発のわかりやすいネーミングも秀逸です。本書は、これまでの放送から音楽理論の回を抜粋して再編集した"カセット流の教則本"と言えるもので、ふたりの軽快なトークを読みながら、実際にギターを弾いて楽しむことができる作りになっています。番組ファンはもちろん、80年代歌謡曲愛好家、若い世代の音楽好きまで幅広くオススメしたい一冊です。
【CONTENTS】
巻頭特集 実録! シティ・ポップとアーバン・ミュージックの境界線
書籍化スペシャル・トーク マキタスポーツ ✕ スージー鈴木
特別企画 カセットガール座談会(河村 唯、外岡えりか、酒井 瞳)
ザ・カセットテープ・ミュージックの音楽理論
PART 1 一撃必殺のコード使い
●メジャー・セブンス
「海」サザンオールスターズ
「RIDE ON TIME」山下達郎
「SUMMER SUSPICION」杉山清貴&オメガトライブ
「You're My Only Shinin' Star」中山美穂
●マイナー・セブンス・フラット・ファイブ
「あなた」小坂明子
「CLOUDY HEART」BOØWY
「恋人も濡れる街角」中村雅俊
「優しい雨」小泉今日子
●ナインス
「いとしのエリー」サザンオールスターズ
「さよなら」オフコース
「悲しみにさよなら」安全地帯
「Woman"Wの悲劇"より」薬師丸ひろ子
●イレブンス
「いっそセレナーデ」井上陽水
●サスフォー
「TOKIO」沢田研二
●ディミニュッシュ
「DREAMIN'」BOØWY
●オーギュメント
「アン・ドゥ・トロウ」キャンディーズ
PART 2 コード進行の妙技
●3コード進行
「冬のオペラグラス」新田恵利
●カノン進行
「そして僕は途方に暮れる」大澤誉志幸
●ドラマティック・マイナー進行
「Runner」爆風スランプ
●ビクトリー・コード進行
「ガッチャマンの歌」子門真人
●未練進行(後ろ髪進行)
「シーズン・イン・ザ・サン」TUBE
●センス・オブ・ワンダー進行
「車も電話もないけれど」ユニコーン
●よっこいしょ進行
「東京サリーちゃん」サザンオールスターズ
●勾玉コード進行
「丸の内サディスティック」椎名林檎
●クリシェ
「BABY ACTION」BOØWY
「カルアミルク」岡村靖幸
「レモネードの夏」松田聖子
●転調
「My Revolution」渡辺美里
「Yes-No」オフコース
「中央フリーウェイ」荒井由実
PART 3 珠玉のメロディ・ライン
●ソ♯
「卒業」尾崎豊
「カブトムシ」aiko
●ミファミレド
「想い出がいっぱい」H2O
●フィリップスのシ♭
「恋のダイヤル6700」フィンガー5
●日本ミ♭の歴史
「東京ブギウギ」笠置シヅ子~「イケナイコトカイ」岡村靖幸
●五音音階(ペンタトニック)
「十人十色」大江千里
●狭い音階のサビ 関東甲信越 小さなサビ
「Get Wild」TM NETWORK
●ユーミンの跳躍メロディ
「ロッヂで待つクリスマス」松任谷由美
●半音メロディ
「飾りじゃないのよ涙は」中森明菜
.....and more!
巻末付録:『ザ・カセットテープ・ミュージック』データ
※楽曲、内容は予告なく変更する場合がございますので、ご了承ください。
編集担当より一言
BS12トゥエルビの人気番組『ザ・カセットテープ・ミュージック』の番組公式本です。70回を超える放送の中から、特に音楽理論っぽい部分をまとめて編集しました。世代的に “少々ギターをかじったことはある”という層が多く、おもに左ページはコード・ダイアグラム付きの歌本仕様の“弾き語りして楽しいスタイル”にしています。右ページはマキタスポーツ、スージー鈴木の番組でのトークと『ギター・マガジン』でも活躍する音楽ライター、関口真一郎氏による骨太な解説を置くことで、より楽典的に理解したい人にも対応。このあたりは実にリットーミュージックらしい部分でもあるので、実際に手に取ってお確かめください。また、“シティ・ポップとアーバン・ミュージックの境界線”と題したドキュメンタリー、番組アシスタント“カセットガールズ”による座談会など、番組公式本らしいコンテンツも満載です。番組は日曜夜21時から放送中ですので、本書を手にお楽しみください。
(本書編集担当/藤井 徹)