内容
ウクレレを買ったばかり、もしくはこれから買おうとしている方が知っておきたいウクレレに関する事柄を順序立てて説明している入門書です。最初は2つほどコード(和音)を覚えて、みんなが知っている童謡の弾き語りに挑戦し、そこから少しずつコードのバリエーションを増やしていきます。通常はここでつまずく方も多いのですが、本書では押さえ方が似ているコードから解説するなど、無理なく進むので、"気がついたらJポップの有名曲が弾けていた!"となるのがポイント。また模範演奏をYouTubeにアップしているため、わからないと思ったらすぐに動画を確認できます。
ちなみに本書は、2020年に発売された同著者の『弾き語りをはじめたい人のためのギター入門』(小社刊)掲載曲とあえて同じ曲をいくつか掲載しているので、身近にギタリストがいれば、ウクレレとギターによる弾き語りにもチャレンジできますよ!
本書の幾つかの項目はYouTubeにアップした動画と連動しています。対応ページに掲載したQRコードからアクセスできるほか、下記の動画リストからもご覧いただけます。ぜひ、ご視聴ください。
■動画個別のURL
【Contents】
INTRODUCTION
ウクレレを買う前に知っておいてほしいこと
0-1 これがウクレレ!
0-2 いろいろな「ウクレレ」
0-3 楽器店に行く前に知っておいてほしいこと
0-4 どんなウクレレを選べば良い?
0-5 ウクレレと一緒に何を買う?
PART1
ウクレレを買ってきました!
1-1 ウクレレの持ち方
1-2 ピッキングの方法
1-3 右手の振り方
1-4 音を鳴らしてみよう
1-5 音を止めるとも大切
1-6 チューニングの基礎知識
1-7 チューニングしてみよう
1-8 ウクレレの保管方法
1-9 弦交換の基礎知識
1-10 弦交換の方法
PART2
ウクレレを鳴らして歌ってみよう
2-1 音を出す前に
2-2 コード・ダイアグラムについて
2-3 4本の弦を弾いてみよう
2-4 C(シー)のコードを弾いてみよう
2-5 中指や人差指を使ってコードを弾く
2-6 ドレミ......を弾いてみよう
2-7 G7コードを弾いてみよう
2-8 2つのコードで最初の「弾き語り」
2-9 「CとFとG7」で弾き語り
2-10 リズムに乗って「弾き語り」
PART3
コードの種類を増やして弾き語り
3-1 m(マイナー)と7(セブンス)コード
3-2 「赤い靴」を弾き語り
3-3 メジャーとマイナーで「海」を弾き語り
3-4 「G」と「Em」を弾いてみる
3-5 「大きな栗の木の下で」を弾き語り
3-6 「あめふり」をGメジャー・キーで弾き語り
3-7 コード応用の入り口
3-8 バレー・コードとズラしのルール
PART4
リズムに乗って弾き語り
4-1 4ビートと8ビートのリズム
4-2 8ビートに変化をつける
4-3 循環コードでリズム練習
4-4 「ルージュの伝言」を弾いてみよう
4-5 「チェリー」を弾き語り
4-6 コード進行を覚える方法
4-7 「ハナミズキ」を弾き語り
4-8 イントロとエンディングについて
4-9 「キセキ」を弾き語り
PART5
16ビートで弾き語り
5-1 リズムを2倍にしてみよう!
5-2 「残酷な天使のテーゼ」を弾き語り
5-3 「ありがとう」を弾き語り
5-4 「マリーゴールド」を弾き語り
5-5 「栄光の架橋」を弾き語り
5-6「3月9日」を弾き語り
5-7 「Lemon」を弾き語り
PART6
「アルペジオ」で弾き語り
6-1 アルペジオの基本
6-2 「糸」を弾き語り
6-3 「涙そうそう」を弾き語り
6-4 今後の「弾き語り」の進め方
6-5 「弾き語り」の歌の話
編集担当より一言
あまり楽器を弾いたことがない人もはじめやすいと言われているのがウクレレ。でも独学など、楽器について教えてくれる人がまわりにいないと、ふとした時に浮かぶ疑問が解決しないままになったり、それが原因でウクレレと距離ができたりします。そういった時に役立つ、細かいところまでを丁寧に解説しているのが本書。例えば基本的な和音を弾く時の指づかいを解説しつつ、そこからどのように応用して別の和音を弾くか、などといったコツが随所に散りばめられているので、以前に挫折したことがある人も、これなら感覚的に演奏方法を体得できるはずです。さらに著者のいちむらさんは冒頭で「“これは少し難しいぞ”と思った解説は読み飛ばしていって、気楽に進んで~」と書かれています。そう、“気楽にはじめたい人のためのウクレレ入門書”とも言えますね。
弾きながら歌うことが本書のメイン・テーマではありますが、いずれソロ・ウクレレを弾きたいという人も避けては通れない事柄を盛り込んでいるので、すべてのウクレレ入門者はぜひ手にとってもらいたいです。
(編集担当/肥塚晃代)