※動画のBGMは本書の付録CDの音源です。
内容
R&Bベース奏法の本格解説書!
ブラック・ミュージックにおける
ブルースやファンクとは異なるエッセンスが学べる、
「R&Bベースの教科書」がついに登場しました。
著者の長年のR&B研究によって導き出された
16の主要アプローチを軸に
さまざまなR&Bフレーズの魅力を紐解いていきます。
そのボリューム満点なR&Bフレーズの模範演奏はCD2枚に収録!
※付録CDに収録された音源はHPからダウンロードも可能です。
模範演奏にはカラオケがついていて、音源に合わせての練習ができます。
エクササイズのモチーフは
R&Bの名曲で実際に聴ける華麗なるベース・プレイです。
ジェームス・ジェマーソン、チャック・レイニー、など
14人のレジェンド・プレイヤーの演奏を参考にした
すぐに取り入れたいテクニックが満載。
マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハサウェイ、
ジェームス・ブラウン・スタイルなどの王道から
アシッド・ジャズ、ネオ・ソウルまで
時代を越えたさまざまなスタイルにも対応しています。
本書で頻出する付点休符などが多い「リズム感」を要求されるフレーズの中には
かなり難度の高いものもあり、
巷によくあるスケール練習や音符詰め込み型トレーニングなどでは得られない
新たな技能が身につき演奏の幅を広げてくれます。
すべてのジャンルに応用できるR&Bベースの技法、
この1冊で身につけてみませんか?
<コンテンツ>
第1章 頻出テクニック&必須音楽理論
・R&Bグルーヴ
・R&Bベースの必須奏法
・R&Bベース・ラインの特徴
・R&Bベースの軸となるクロマチック・アプローチ
・スケールの主役はマイナー・ペンタトニック
・メジャー・コードでのコード分解(アルペジオ)
・これぞ60s R&Bの香り! [ルート+5th+6th]の鉄板ライン
・スケールによる上行/下行ライン
・[ルート+5th]に色を添える9th
・高音域のフィル・インで映えるナチュラル・マイナー・スケールの6th抜き
・ミクソリディアン・モード
・ドリアン・モード
・ハイブリッド・コードのフレージンクグ
・オクターヴ音型
・不思議とカッコいい! ドミナントでM7th
・ルートとm7thだでカッコいい!
第2章 R&B レジェンドから学ぶ
・チャック・レイニー
・ジェームス・ジェマーソン
・ウィリー・ウィークス
・ドナルド"ダック"ダン
・ルイス・ジョンソン
・ラリー・グラハム
・ブーツィー・コリンズ
・フランシス"ロッコ"プレスティア
・ヴァーダイン・ホワイト
・ジェリー・ジェモット
・バーナード・エドワーズ
・ジョージ・ポーターJr.
・ネイザン・ワッツ
・マーヴィン・アイズレー
第3章 年代/ジャンル別 R&B ベース・ライン
・60's R&B
・70's R&B
・ジェームス・ブラウン・スタイル
・ブラック・コンテンポラリー
・アシッド・ジャズ
・ネオ・ソウル
COLUMN R&Bベースを知るには、コレを聴け!
・60's編
・70's編
・チャック・レイニー編
・ポップ R&B 編
・ブラック・コンテンポラリー&ネオ・ソウル編
付録ダウンロード
本書に対応した音源データはこちらからダウンロードできます。
編集担当より一言
R&Bは誕生以来多様化し現在に至るジャンルですが、本書は60~70年代R&Bを軸としつつ、新たな盛り上がりを見せるネオ・ シティ・ポップやネオ・ソウルなどでも活用できる、R&Bベースのプレイ・スタイルを実用的にまとめました。
ジェームス・ジェマーソンやチャック・レイニーといったR&B の達人14人の名演をモチーフにした譜例解説にページを割いた他、R&B演奏の基礎知識、歴史的な演奏スタイルの特徴なども紹介しています。
本書の執筆にあたり、筆者の竹内さんは1000曲を超える膨大な量のR&B名演を聴いて、さまざまな演奏スタイルの特徴を研究分析、その成果を惜しむことなく今回のムックにまとめました。その結果、掲載フレーズは膨大、模範演奏とカラオケの音源CDは2枚分の大ボリュームに。
今回本書の校正をしていて強く感じたことは次のふたつです。
1:読んで弾いていて楽しい。
2:ベース奏法の核を学ぶ教本として有益。
1は掲載された譜面が実際のフレーズを咀嚼したもの、という点が大きいでしょう。名曲・名演で使われているベース・ラインやフィル・インやがモチーフですから、とにかくカッコいいんです。理屈は置いておいてただ弾くだけでも十分楽しめると思います。
2はやはりR&Bはベースが軸となる音楽であり、さまざまな演奏の引き出しが必要となりますから、ベースの魅力の基本を学ぶ教本としてお勧めできます。本書には「2小節の間で1回複音を鳴らすだけ」みたいな文字にすると簡単そうなフレーズもありますが、弾かない部分でもしっかりグルーヴを感じていないと上手に良い感じには弾けません。従来の教本では習得できていないベース演奏技術の補講としてもとても有効な内容だと感じました。
R&Bが好きな方はもちろんのこと、既存の教本やトレーニング本が似通った内容だと感じているような方にもぜひ手にとっていただきたい1冊です。
(編集担当/杉坂功太)