内容
ジャズを演奏したいベーシスト必携の書
本邦ジャズ界のトップ・ベーシストであり、ジャズ・セッションの定番本として確固たる地位を築いている『ジャズ・スタンダード・バイブル』の著者による、ベーシスト向けの教則本です。スケール練習やリズム練習といった楽器演奏の基礎から、ウォーキング・ラインをはじめとしたバッキング・ラインやベース・ソロの構築方法まで、ジャズやフュージョンを演奏したい人に向けて、その知識を伝授します。アコースティック・ベースはもちろんエレクトリック・ベースも視野に入れた内容で、ジャズを演奏したいすべてのベーシスト必携の書です。
【CONTENTS】
●第1章 楽器の基礎練習
・アコースティック・ベースのためのスケール練習ー初級篇
・アコースティック・ベースのためのスケール練習ー上級篇
・エレクトリック・ベースのためのスケール練習
・リズム・トレーニングー初級・中級篇
・リズム・トレーニングー上級篇
●第2章 ウォーキング・ベース
・ウォーキング・ラインの基礎的な考え方
・コード進行別ウォーキング・ライン・ガイド
・ブルース
・循環
・アコースティック・ベースでのウォーキングにおけるゴーストノート
・ウォーキング・ベース・ラインにおけるリズミックなアイディア
●第3章 ウォーキング・ベース以外の伴奏
・ラテン系のリズム
・8ビート
・16ビート
・ウォーキング以外でのゴーストノート
●第4章 ベース・ソロ
・ベース・ソロのアプローチの基本
・ベース・ソロにおけるさまざまなアプローチ
・ソロにおけるリズミックなアイディアの利用
・ブルースでのソロ
●第5章 楽曲分析〜さまざまなベーシストの伴奏やソロへのアプローチ
・「Unicorn」b:マーカス・ミラー
・「Autumn Leaves」b:スコット・ラファロ
・「Confirmation」b:ジョージ・ムラーツ
・「I Hear A Rhapsody」b:マーク・ジョンソン
・「The Days Of Wine And Roses」b:ジャコ・パストリアス
・「Lover Man」b:マーカス・ミラー
編集担当より一言
“ジャズを演奏する”と聞くと、ちょっと敷居が高く感じてしまうという人もいるかもしれません。特に、普段ロックやポップスを演奏している人にとっては、“難しい音楽理論を知っていなきゃいけないの?”とか“ジャズ特有の高度なお作法があるんじゃないの?”と、つい構えてしまうというのもわかります。ある意味で、その認識は正しくもあるのですが、かといってそれでジャズ演奏を諦めてしまうのはもったいない!
本書では、頭が痛くなるような細かい理論の話はなるべくせずに、実際のジャズ・ミュージシャンが現場で駆使しているさまざま“方法論”と“知識”を紹介していますので、より実践に即した形でジャズが演奏できるようになるはず。そして、実はそこで得られるノウハウは、ジャズのみならず、ファンクやソウル、ポップス、ロックにも応用可能なのです。ジャズを演奏したいすべてのベーシスト必携の書、と言いつつ、実は全ベーシスト必携の書です
(編集担当/中村健吾)