https://www.rittor-music.co.jp/e/osamu_koichi/
内容
チケットが即完売し、キャンセル待ちが出た大人気ジャズ理論講座を書籍化!
2019年6月〜2020年5月に全10回で行われチケットが即完売したセミナー『納浩一直伝!必ずわかるジャズ・スタンダード・セオリー』をもとに、ジャズ理論のツボを伝授する書籍です。
ジャズ・スタンダードを演奏する際、理論的に考察して使用可能なスケール(音階)を導き出すことは重要ですが、それだけではジャズらしい演奏にはなりません。本書では、トップ・ミュージシャンである著者の実体験をもとに、一般的な理論書と、ジャズ演奏の実際をつなぐための考え方や練習法を詳しく解説し、「どうすればジャズらしい演奏ができるのか?」をレクチャーします。さらに、"演奏をグルーブさせるにはどうすればいいのか?"、"バンド内での意識の共有はどうすればいいのか?"など、中〜上級者が知りたいアイディアも豊富にちりばめられています。どんなレベルの方でも、本書によってジャズ演奏をより一層楽しめるようになるでしょう!
▼コンテンツ
第1回 ダイアトニックコード
第2回 ドミナントコード
第3回 マイナーダイアトニックコード
第4回 ノンダイアトニックコード
第5回 ブルース
第6回 リズムとグルーブ
第7回 アドリブのさまざまな方法論
第8回 モード曲を攻略
第9回 分数コード
第10回 難曲にチャレンジ
編集担当より一言
納浩一さんが現場で培った経験が詰まった一冊で、従来の理論書ではカバーしていない、ライブやジャムセッションでの実践についてもいろいろなアイデアを提示しています。特に第6回「リズムとグルーブ」に関しては、ジャズを演奏する人にはぜひ目を通していただきたい内容です。数え切れないほどのミュージシャンとセッションを重ねてきた納さんが、固定メンバーでのバンド活動を推奨しているのには驚くかもしれません。少し引用してみます。
“(グルーブに関して)ジャズは即興でやるものだから、音楽の中で合わせていけばいいじゃないかという文化、というか思い込みがあるかもしれませんが、固定のバンドメンバーとやるならば絶対に話し合いの時間を持つべきだと思います。噛み合っていないもの同士がリハーサルの場で音を合わせるだけでは、そして音楽的な様々な考え方を共有できていない状況では、そういった問題点はなかなか改善されません。このことからも、ジャムセッションだけをいくら積み重ねても、音楽的な解決には結びつかないことはおわかりいただけるかと思います。”
この本を読むと、バンドを組むことのメリットにも気がつきます。スタンダードをやるにしてもコードをアレンジ(リハーモナイズ)したり、アドリブの機微を読みあったり、オリジナル曲を演奏したりなど、ジャムセッションだけでは味わえないジャズの楽しみ方ができるわけですね。
この本の購入者特典として、9月24日に行われたYouTubeライブをフル視聴可能なので、ぜひそちらもお楽しみください。納さんと長年活動を共にしている青柳誠さん(pf)とのコンビネーションは本当に勉強になりますよ!
(本書編集担当/橋本 修一)