はっぴいえんどの原像

サエキけんぞう(著)/篠原 章(著)

定価2,200円 (本体2,000円+税10%)
発売日2023.01.20
品種書籍
仕様四六判 / 240ページ
ISBN9784845638369

サエキけんぞう×篠原章「はっぴいえんどとは何だったのか?」
『はっぴいえんどの原像』刊行記念イベント

開催日時: 2023/02/24 (金) 19:30~21:30 (19:00オンライン開場)
開催場所: 本屋B&B 世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F + オンライン配信

詳細はこちら
https://bookandbeer.com/event/20230224_he/

内容

『ゆでめん』から53年、はっぴいえんどとは何だったのか?

細野晴臣、大滝詠一、松本隆、鈴木茂から成る日本のロック・バンド〈はっぴいえんど〉の影響力は、それぞれの活躍により、より一層大きなものになった。しかし、その魔法のような音楽がどうして生まれたのか? どんな風に組み立てられていったのか? 70年代初頭の風景にどう共鳴していったのか? 納得のいくような説明を描く本に出会ったことがない。本書では、膨大な資料や、関係者インタビューをひもとき、60年代に彼らが音を出す瞬間までの道のりと、あの音楽が生まれた1970年代初頭のリアルな彼らを現代の視点から描き出す。『ゆでめん』から53年、その現場や、その音楽性の真実に触れながら、今こそ勇気をもって、はっぴいえんどの正体を語り尽くそうではないか! 著者は、パール兄弟他で活躍するミュージシャン・サエキけんぞうとはっぴいえんど人脈とも交流がある評論家、篠原章。

【目次】
序 たとえば渋谷とはっぴいえんど
第1章 はっぴいえんどができるまで
第2章 はっぴいえんどのバックグラウンド(1)〜米軍基地と夜遊びカルチャー
第3章 はっぴいえんどのバックグラウンド(2)〜反戦・反体制カルチャーとURC
第4章 はっぴいえんどと漫画カルチャー〜『ゆでめん』は『ガロ』、『風街ろまん』は『COM』である
第5章 『ゆでめん』は『ア・ロング・バケイション』?
COLUMN はっぴいえんどファンの原像
第6章 ミッシングリンクを埋める幻のライブ発見!
考察 「ゆでめんリスト」から読み解くはっぴいえんどの世界観
第7章 はっぴいえんどの新機軸〜「です」調ロック語法とその影響力
第8章 3枚目『HAPPY END』の〝飛航〟状態
第9章 はっぴいえんどは日本とアメリカに「さよなら」できたのか?
COLUMN はっぴいえんどラスト・コンサート〜1973-9-21〜リアルな体験記

編集担当より一言

今なお強い影響力を放つはっぴいえんど。細野晴臣、大滝詠一、松本隆、鈴木茂から成る70年代日本の伝説的バンドです。それだけに、やれ日本語ロックの先駆だの、シティポップの元祖だの、伝説だけが一人歩きしている感もありますが、等身大のはっぴいえんどについて真っ向から綴った本はこれまでありませんでした。果たしてはっぴいえんどとは何だったのか? 著者のサエキけんぞうさんと篠原章さんは、中学生時代からリアルタイムではっぴいえんどを追いかけていた筋金入りの記録者です。あまりに入れ込みすぎて、メンバーとも交流を持ち、プライベートな会話を共にしたこともしばしば。歴史の表舞台には出てこないエピソードまでを吸収しています。そんな二人が、持てる情報と情熱を注ぎ込んで書き上げたのが本書です。原体験という強い武器を駆使して描くはっぴいえんどの姿は生々しく、まさに“原像”と呼ぶべき正体を明らかにしています。ファンは必読です。
(編集担当/野口広之)