内容
奇才ギタリスト・イマサが贈る、痛快エッセイが書籍化!
BARBEE BOYSのリーダー兼ギタリスト、いまみちともたか初のエッセイ集。ギターを始めた少年時代からプロ・デビュー、BARBEE BOYSから18年ぶりのソロ活動まで、波乱万丈のギタリスト半生を、巧妙なストーリーに軽妙な語り口で綴る快作。
書籍化記念として、俊英ギタリスト・AssHとの世代を超えて共鳴するトーク・セッション、音楽評論家・スージー鈴木との立場を異にする二人の対談を収録!
本書で披露されるエピソード
◎SF好きの洋画マニアがなぜギターを?
◎10代で遭遇した一風変わったオーディション?
◎考えられないモノでギターを弾く大御所?
◎時や場所、性別からさえも解き放たれてトリップ?
◎伝説の昭和の裏社会の風雲児に説教された高校生?
など、担当編集の意図を遠く離れて暴走するSFエッセイ。
(SF=そうとうふざけた)
編集担当より一言
“いまみちともたか”というギタリストの「匂い」が濃密に充満した書籍になりました。80年代に、ガラパゴス的な“新しさ”を纏って颯爽とシーンに登場したBARBEE BOYS。ステージで目も合わさずに物語を表現する稀代のシンガー2人が発する独自の世界観、作詞・作曲を一手に担うイマサのプロデュース感覚は唯一無二で、2023年に至るまで類似するバンドが生まれてきませんでした。
本編にも話が出てきますが、『ギタマガWEB』連載を始めるにあたり、僕が語呂だけで考えたのは「イマサライマサ」というもの。さすがに失礼が過ぎるので封印して提案したのが「イカサマイマサ」でした。ちなみにこの「イカサマ」という言葉はTVアニメ『ガンバの冒険』に出てくる一匹のネズミ、イカサマが元になっています(個人的にはカッコいい言葉だと思っています)。多彩なコードトーンとアルペジオを駆使して、良い意味でリスナーを「煙に巻く」イマサのギターが重なるといいなと。
当時を知るベテラン読者だけでなく、お行儀がよくなった(?)昨今の若手にこそ、奇才かつ異才ギタリストがどんな感性で音楽と向き合っているか、本書を通して体感してほしいと思います。
(編集担当/藤井徹)