内容
王道であり至高――フェンダー・ジャズ・ベース。
この楽器をとことんまで深堀りしています
1960年の登場以来、エレクトリック・ベースの代表機種として君臨し続ける、フェンダー・ジャズ・ベースを掘り下げた1冊が登場。
ヴィンテージと呼ばれる60~70年代のモデルの年代別紹介や、楽器の構造や特徴の解説、King Gnuのベーシスト、新井和輝によるヴィンテージ・ジャズ・ベース試奏、プロ・ベーシストの愛用ジャズ・ベースの紹介、メンテナンス&カスタマイズ術など、さまざまなコンテンツでジャズ・ベースを深堀りしています。
【CONTENTS】
■JAZZ BASS 1960's〜麗しき黄金期サンバーストの世界
ベーシスト垂涎の60年代のフェンダー・ジャズ・ベースを余すことなく堪能できるコンテンツ。各年代のベースの解説をしていただいたのは、ヴィンテージ・ギター/ベースの研究家として知られる今井康雅氏。氏による70年代ジャズ・ベースのリア・ピックアップ位置変更に関する新説も掲載しています。
■VINTAGE JAZZ BASS GALLERY
60年〜80年までの各年代のジャズ・ベースを、大ボリュームで一挙に紹介&解説。キャビティ内やネック・ポケットなど普段ではあまり見られない場所まで追求しています。
■ジャズ・ベースの普遍的メカニズムを探る
ジャズ・ベースの楽器としての構造を改めて解説。ジャズ・ベースの楽器としての特徴を深く知ることができる内容となっています。
■新井和輝(King Gnu)× FENDER JAZZ BASS
今最も注目すべきベーシストの一人、King Gnuの新井和輝によるヴィンテージ・フェンダー・ジャズ・ベースの試奏企画。彼は各年代のジャズ・ベースを弾き、どのような印象を持ったのか――?
■幻の1959年製ジャズ・ベース
存在しないと思われていた1959年のジャズ・ベース。この伝説のベースをフィーチャーし、その細部や楽器としての特徴を解説していきます。
■ジャズ・ベースを巡る名手たち
ジャコ・パストリアス、ジョン・ポール・ジョーンズ、フリーなど、フェンダー・ジャズ・ベースを操る"名手"たちを紹介。また、フェンダー・ジャズ・ベースが音楽史にどのように関わってきたのかも解説しています。
■ベーシストが愛するフェンダー・ジャズ・ベース
ベーシストたちが愛用するフェンダー・ジャズ・ベースを一挙に紹介。彼らの愛器の写真とともに、そのベースの詳細や魅力を語っていただいています。
■SPECIAL INTERVIEW〜川崎哲平
数多くのアーティストのライヴやレコーディングなどで大活躍している、セッション・ベーシスト川崎哲平。フェンダー・ジャズ・ベーシストの愛用者でもある彼に、この楽器の魅力を深く語っていただきました。また自身の愛器も紹介。
■SPECIAL TALK SESSION〜根岸孝旨×坂本竜太
日本有数の"ジャズ・ベース使い"であるベーシスト2人、根岸孝旨と坂本竜太による対談。プレイヤー目線でのこの楽器の魅力、使い方など、"深すぎる"話が満載です。
■ジャズ・ベース・メンテナンス&カスタマイズ完全ガイド
ジャズ・ベースをより良くするためのメンテナンスとカスタマイズの方法を紹介。今よりジャズ・ベースを弾きやすくしたい方、人とは違うジャズ・ベースをお望みの方、必読の内容です。
■JAZZ BASS スペック変遷
年代ごとによる、スペックの変遷を表にまとめています。これを見れば、各年代のフェンダー・ジャズ・ベースの特徴が一目瞭然。
編集担当より一言
本書はフェンダーのジャズ・ベースの中でも、“ヴィンテージ・ジャズ・ベース”に焦点を当てているのが特徴です。ヴィンテージと呼ばれる1960年~1980年の各年代の個体を集め、ディテールや特徴に迫った“ギャラリー・ページ”は、この本の一番の見どころかと思います。このページでは、通称“スタック・ノブ”と呼ばれるコントロールを持つ、最初期モデルである60年のジャズ・ベースの、ピックアップ・コイルやキャビティ内部まで撮影。今や個体数も少なく、市場価格も高額となっているこの貴重なベースにここまで迫り、細部を見られる機会はあまりないのではないかと思います。そのほかにもプロ・ベーシストの愛器紹介や、メンテナンス/カスタム方法など、ジャズ・ベースに特化した様々なコンテンツを掲載。ジャズ・ベース・ユーザーなら、手元に置いておいて損のない一冊となっております。
(編集担当)