内容
80年代 LAメタル・シーンの全貌を、当事者であるミュージシャンが赤裸々に語る!!
80年代前半、ロサンゼルスを発火点に突如現れたLAメタル。毒々しいまでのきらびやかなルックスと耳に残るキャチーなサウンドで、クワイエット・ライオット、モトリー・クルー、ラット、ドッケン、ポイズンといったバンドが成功を掴んだ。そしてその火はアメリカのみならず世界中に飛び火し、ヘアメタル、グラムメタルとして音楽シーンを席巻することとなる――。
本書はそのLAメタルの誕生から最盛期、そしてグランジの隆盛によるシーンの終焉までを、当事者であるミュージシャンたちが余すことなく語った一冊!彼らの苦労話から裏話、豪快なロックンロールライフなエピソードなど、当時のLAメタル・シーンの空気感まで感じ取れる一冊。
メタルが一番熱かった80年代ロサンゼルス――あの場所、あの時代の、"リアル"がここにあります!
【登場人物(一部)】
カーマイン・アピス、ロブ・アフューソ、マイケル・アンソニー、スティーヴ・ヴァイ、マイク・ヴァーニー、アレックス・ヴァン・ヘイレン、キップ・ウィンガー、オジー・オズボーン、シャロン・オズボーン、カルロス・カヴァーゾ、デイヴィッド・カヴァデール、トレイシー・ガンズ、トム・キーファー、ジョーイ・キャスカート、ロン・キール、アリス・クーパー、フォアン・クルーシェ、マーク・ケンドール、ルディ・サーゾ、ニッキー・シックス、ジーン・シモンズ、マイケル・スウィート、イジー・ストラドリン、スラッシュ、マーク・スローター、デイヴ"スネイク"セイボ、テイミー・ダウン、CCデヴィル、ドン・ドッケン、マイク・トランプ、ティコ・トーレス、デイヴ・ナヴァロ、ヴィンス・ニール、ガナー・ネルソン、マシュー・ネルソン、スティーヴン・パーシー、セバスチャン・バック、フランキー・バネリ、フランク・ハノン、レブ・ビーチ、スコッティ・ヒル、ボー・ヒル、リタ・フォード、ヴィト・ブラッタ、エース・フレーリー、ヌーノ・ベッテンコート、レイチェル・ボラン、クリス・ホルムズ、マイケル・ホワイト、クラウス・マイネ、ブレット・マイケルズ、、ミック・マーズ、ダフ・マッケイガン、デイヴ・メニケッティ、マイケル・モンロー、ジェイク・E・リー、ジョージ・リンチ、ジョー・レステ、リッキー・ロケット、デヴィッド・リー・ロス、ジェイムズ・ロメンゾ、ブラッキー・ローレス、ザック・ワイルド、マイケル・ワグナー、トム・ワーマン
...他、200名以上の関係者が赤裸々に証言!
【目次】
第1章 エヴリバディ
ハリウッドが誇るプッシー・ハント集団の巣窟/時代遅れの音楽/インタビュー:マイケル・アンソニー(ヴァン・ヘイレン)/誰かにクソだと言われたからって、本当にクソだと決まったわけじゃないんだ/〝ロッキン〟と韻も踏んでるしね!/俺たちがキメているトリップ、それはロックンロール・バンドさ!/ラットン・ロール/シーンにおける新たなライフスタイルをモトリーが作り出したんだ/イエロー・アンド・ブラック・アタック/火は使うし、女の子を巨大な十字架に磔にするし/彼らはまるでお祈りの集団を率いているかのようだったわ/自分たちがやっていることぐらいわかってるさ、黙ってろ!/あの連中が契約を結べたら、俺はこの仕事を辞めて、ピザ屋を始めるよ
第2章 フィール・ザ・ノイズ
観客参加型のロック・アンセム/これはうまくいくよ/お前は負けたんだよ! 彼に決まったんだ!/何も持っていなかったら、失うものも何もないのさ/サーカスの経営者じゃあるまいし!/俺のダチのアクセルに会ってくれ/最高のパーティーを目指していたよ/当時のジェイニーにはシャイなところがあったんだ/ラット・マンション・ウエスト/ヘヴィなギターがあるポップソング/オジーとモトリーがタッグを組むと、最狂だったわ/前のツアーバスには毛ジラミが出たんだ/ジョージとドンはお互いを嫌っていた......本気で憎み合っていたよ/ガンズ・アンド・ローズ/俺たちは口紅なんか一度もつけたことがなかったよ!/例のポイズンの件
第3章 ノッケン・デッド、キッド
なんだって? 俺たちのバンドに女を?/女の子たちは、それはもうメロメロになっていたよ/これはエアブラシでかなり修整したな。まるでアニメだよ/どうしたらレコード契約を手にできるんだ?/モトリーのような格好をするだけの時代は終わったのさ/ジャンキーであることがカッコ良かったのさ/インタビュー:アラン・ニーヴン(ガンズ・アンド・ローゼズ、グレイト・ホワイトのマネージャー)/証拠写真アリ/LAで一番エッチなバンド/フライヤー戦争/監視カメラが当時あったら、ひとり残らずムショ行きだったよ/まるでビートルマニアのようだったよ/ガーデン・ステート・ミュージック/インタビュー:デイヴ〝スネイク〟セイボ(スキッド・ロウ)/酔っ払ったロックスターがよくやるアレをやっていた/クリス・ホルムズの場面は、スラッシュがやれたんじゃないかって?/自分たちの銀行口座に金が入っていたことも知らなかったね
第4章 ユース・ゴーン・ワイルド
あなたはたった今、キップ・ウィンガーと契約したんですよ!/マイケル・ジャクソンはポイズンの価値を認めたんだぞ/こんなルックスのヤツが歌えるわけない/当時の衣装を見たら、どれもかなり異常じゃないかい?/クジラを助けてもアルバムは売れない。レザーのパンツだと売れるんだ/ザ・ネルソンズ宛に小切手を切ってくれ――彼らは準備ができたようだ/インタビュー:リック・クリム(MTVの幹部)/俺たちの言う〝アソコが濡れる曲〟/こんなこと、毎晩なんて無理だよ/ゴースト・ギタリストとして、このアルバムでギターを弾くというのはどうだろうか?/ボン・ジョヴィ・ジュニア/あの飛行機にはソ連全土に存在する以上のドラッグがあったよ
第5章 ザ・ラスト・マイル
そのトラブルは銃絡みか? それともバット絡みか?/インタビュー:スティーヴ・ブラウン(トリクスター)/初日を終えるや、スコーピオンズは俺たちをツアーから外したがったんだ/チェリーパイのヤツ/インタビュー:ブライアン・ベイカー(ジャンクヤード)/ホワット・カムズ・アラウンド・ゴーズ・アラウンド/まるで決闘シーンのガンマンのようだったよ/私がよくやってるって、あのオジー・オズボーンが褒めてくれたんだから!/シンデレラはキャリアを自ら台無しにしたんだ/逆から演奏する方法を覚えないといけなかったんだ/ファンの半分を失うことになるぞ
第6章 うるせえ、ビーバス
38組のガンズ・アンド・ローゼズ、20組のラット、14組のウォレント....../俺たちは「知るか!」と言って、電話を切ったよ/ニルヴァーナは誰かのキャリアを終わらせたいなんて、まったく望んでいなかったと思う/いきなり伝染病にでもかかったかのような存在になった
第7章 エピローグ
これこそが自分たちを表しているものじゃないか
編集担当より一言
特に当時LAメタルをリアルタイムで聴いていた人(現在45歳以上くらいでしょうか)ならば、確実に楽しめることを保証します!
モトリー・クルー、ポイズン、ドッケンなど、さまざまな有名バンドのメンバーによる当時の話のほか、レコード会社、マネージャーといったスタッフの人間の裏話、バンドが地獄に叩き落された90年代のメタル氷河期の苦労話など、本人たちが体験してきたリアル・ストーリーが満載。
もちろん、ロックンロール・ライフ的な豪快なエピソードも多数掲載されていますが、それらを読むと、やんちゃし放題のモトリー・クルーやポイズン、ガンズ・アンド・ローゼズに比べ、比較的真面目なのはホワイト・ライオン、シンデレラ、ウィンガー。このあたりはバンドカラーを象徴するようで興味深いですね。
また、「マイケル・ジャクソンは、当時アマチュア・バンドだったウォレントの衣装を参考にした」など、“本当かよ!”と思わせるトンデモ話もいたるところに散りばめられています。
LAメタルを“10倍楽しめる”副読本的にも最適の一冊。ぜひ、棚に眠っている当時のLAメタルのCDやレコードを引っ張り出して、聴きながら読んでいただきたいです(もちろんサブスクで聴いてもいいですよ!)。