譜面が読めなくてもできるフィンガードラム

スペカン(著)

定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
発売日2023.02.25
品種書籍
仕様B5判 / 112ページ
ISBN9784845638659

内容

譜面を使わないので音楽初心者でも問題なし!
わかりやすい図解で誰でも簡単に叩ける!

AKAI professionalのMPCシリーズや、NATIVE INSTRUMENTSのMaschineシリーズを使って、あるいはパッド型のコントローラーとドラム音源を組み合わせて、指でビートを叩き出すフィンガードラム。
年々、フィンガードラムの演奏者は増加しており、テレビや配信動画などで見かけることも増えてきたと思います。

本書は、そのフィンガードラムの入門書です。譜面を使わずに、わかりやすい図解と簡単な解説で、誰でもフィンガードラムが叩けるようになります。
また、著者のスペカン氏はドラマーやドラム講師として活動している人物で、その経験を生かして、フィンガードラムのレッスンも行なっています。
本書では、フィンガードラムと生ドラムのセットとの共通項や、フィンガードラムを叩く際の指の配置といった基礎的な知識も解説しています。
これまでまったく楽器を触ったことがない初心者の方にも楽しんでもらえる内容になっています。

本書で紹介する練習フレーズは簡単なだけでなく、実は実用的なものを揃えているので、この本の内容を攻略してしまえば、すぐに曲作りやパフォーマンスで活かすことができます。
そのためDTMでドラムの打ち込みにパッド・コントローラーを導入したいと考えているDTMerにもお薦めです。
また、練習フレーズは動画でも確認することができるので、よりわかりやすくテクニックを学ぶことができます。

【contents】
●はじめに フィンガードラムの基礎知識
フィンガードラムとは?
ドラムを知ろう
レイアウトと運指って?
本書の図の見方
パッドのレイアウトを変えてみよう!
コラム:ベロシティとは?

●第1章 リズムの基本〜4分音符のトレーニング
4分音符という音の長さを知る
バックビートとオープン・ハイハット
両手で叩くフィルインの基礎
タムを使ったフィルインの基礎
装飾音としてのオープン・ハイハット
クラッシュを使ったフィルイン
コラム:8パッドのススメ

●第2章 王道のリズムを作る〜8分音符のトレーニング
王道8ビート
オープン・ハイハットを使用したドライブ・パターン
8分音符の王道フィルイン
すべてのタムを活用するフィルイン
基本の8ビート+クラッシュ・シンバル
キメフレーズ的フィルイン
コラム:定番サンプラーが進化!「SP-404 MKⅡ」

●第3章 より演奏の幅を広げる〜16分音符のトレーニング
16分音符の基本を知る
キックとスネアの16分フレーズ
16分音符のフィルインに挑戦
発展系の16分フィルイン
片手のみで完結する16分パターン
8分の王道フィルをバイテンで叩く
コラム:坂田稔というドラマー

●第4章 4分/8分/16分を組み合わせてみよう!
8分刻みのハイハットと16分のキック&スネア
王道8ビートのキック+16分のハイハット
4分刻みのオープン・ハイハットを効果的に使う
8分の位置で16分が際立つフィル
4分/8分/16分のすべてを使ったフィルイン
コラム:生ドラムも楽しいよ!

●第5章 リズム・パターン+フィルインで次のステップへ
スピーディで使いやすいフレーズ
8分ノリのリズム+キックのコンビネーション・フィル
16分オルタネイトのリズム+16分と8分のフィルイン
8分ウラでライドを刻む、ゆったり感のコンビネーション
コラム:シャッフル・ビートの名手

●第6章 3連符やシャッフルに挑戦!
3連符を知ろう
王道8ビートを3連符で叩く
シャッフル・ビートを知ろう
擬似的に表現するハーフタイム・シャッフル


『はじめに フィンガードラムの基礎知識』より。フィンガードラムの作りを解説。生ドラムとの関係もわかりやすく紹介しています。


『はじめに フィンガードラムの基礎知識』より。フィンガードラムの音の種類や、演奏で使用する指についても丁寧に解説しています。


『第1章 リズムの基本〜4分音符のトレーニング』より。課題となるフレーズはとても簡単なものからスタート。譜面ではなく、図を使って解説しているので初心者も安心です。


『第4章 4分/8分/16分を組み合わせてみよう!』より。中盤ではより実践的なフレーズも紹介。楽しみながら着実にステップアップできます。


『第5章 リズム・パターン+フィルインで次のステップへ』より。終盤では難易度も増していきますので、演奏できるようになったときの達成感もひとしおです。

編集担当より一言

DTMが当たり前の昨今ですが、リズムをMIDIで打ち込むにしても、やはりドラマーによる生ドラム演奏の躍動感はなかなか再現できるものではありません。指でサンプラーを叩く“フィンガードラム”は、生ドラムの演奏ができなくとも、生ドラムのような躍動感を出すこともできるようになります。自宅での練習もしやすいですし、ゲーム感覚で遊ぶのにも楽しいので趣味にうってつけです。
著者のスペカンさんはドラマーでもあります。彼曰く、“ドラムはスティックの持ち方ひとつをとっても千差万別。でもフィンガードラムは指で叩けば音が出ます”。またこの本は譜面を使わずに演奏フレーズを解説しているので、全くの音楽初心者でも安心です。自分もこの本の編集をすることになり、思い切ってサンプラーを買ってみました。今は安いものもあって手に取りやすく、毎日触ってしまいます。
(編集担当/萩原じいの)