内容
初⼼者も安⼼。体系的に学べる&体験できる
Cubaseユーザー必携のミックス/マスタリング基本テクニック解説書
本書は、CubaseにバンドルされるVSTプラグインを使用しながらミキシング/マスタリング作業に必要なルーティングやエフェクトの設定、フェーダーバランスの取り方などについての基礎的知識を逐次解説したものです(*1)。付録としてあらゆる工程に作業前の未加工状態とお手本となる作業後のオーディオファイルが用意されているため(*2)、解説に併記されているパラメーターリストに合わせて自分のCubaseプロジェクト上で作業を進めていくことによって、サウンドが変化していくプロセスと、そのためのノウハウを実体験の中でつかんでいくことができます。著者はオンラインDTMスクールSleepfreaks講師として、日々アマチュアDTMerと向き合っている大鶴暢彦氏。Cubaseユーザーのみなさん、この"教えるプロ"が伝授するミキシング/マスタリングのテクニックを、ぜひ本書で学んでください。
*1) 本書の解説はCubase Pro/Artistの使用を前提とし、それらにバンドルされるVSTプラグインを中心に使用して行っています。ただし、エフェクトの種類によってはCubase Pro以外のグレードにはバンドルされず、同系統のVSTプラグインも用意されていないケースがありますので、記述の内容に準じて置き換えによる対応ができるよう、サードパーティ製のフリーウェアまたは試用可能な製品版VSTプラグインのダウンロード(トップ)ページへのリンクをこのページの最後に掲載しております。代替VSTプラグインが必要な際にはこちらをご活用ください。
*2) 本書の解説に使用される付録オーディオファイルの内容は本書のために新たに用意したものであり、同シリーズの前著に当たる『DAWミックス/マスタリング基礎大全』で解説に使用したものとは異なります(一部の普遍的な解説に用いたものは除く)。
コンテンツ
●MIXING THEORY
ミキシングの基礎
Theory 01 ミックス作業とは︖
Theory 02 ⾳量(フェーダー)の調整
Theory 03 定位(パン)の調整
Theory 04 トラック間のルーティング
サウンドメイキングの基礎
Theory 05 ⾳質(EQ)の調整
Theory 06 ダイナミクスの調整
Theory 07 残響(リバーブレーション)の調整
Theory 08 補助的な役割を果たすエフェクト
サウンドメイキングの実際
Theory 09 ソース別サウンドメイキングの実例
ミキシングの実際
Theory 10 マルチトラックファイルでミキシングにトライ
●MASTERING THEORY
マスタリングの基礎
Theory 01 マスタリング作業とは︖
Theory 02 トータルな⾳質(EQ)の調整
Theory 03 トータルなダイナミクスの調整
Theory 04 トータルな彩度(サチュレーション)の調整
Theory 05 M/S処理による各種バランスの調整
Theory 06 最終的な⾳圧の調整
Theory 07 ビット解像度変更に伴う量⼦化ノイズ対策
マスタリングの実際
Theory 08 2MIXファイルでマスタリングにトライ
◎本書の解説のほとんどは、あらかじめ用意されている処理前と処理後のオーディオファイルを使って理解と操作の実践ができるようになっています。208個に及ぶこれらのオーディオファイルはリットーミュージックの商品紹介ページを通じてダウンロード可能です。
◎解説はCubase Pro/Artistプロジェクトに即したものになっていますが、グレードによってバンドルされないものを記述に使用した場合は、代替可能なサードパーティ製フリーウェアまたは試用できる製品版のVSTプラグインを紹介しています。
◎「ミキシングの実際」で使用するオーディオファイルは本書のために新たに用意したものであり、同シリーズの前著に当たる『DAWミックス/マスタリング基礎大全』で解説に使用したものとは異なります。また利用するVSTプラグインの変更に伴い、パラメーターリストの内容も新規書き起こしとなっています。
◎「ミキシングの実際」で使用するオーディオファイルが新作となったことによって、「マスタリングの実際」で使用するオーディオファイルと、それを使って解説する作業プロセスもすべて刷新されています。
お詫びとご案内
本書の記述におきまして、一部誤りがございました。正誤表がこちらからダウンロードできます。なお、本書記載のパラメーターに合わせ、わずかに修正した音源を、2024年10月31日以降、下記「付録ダウンロード」よりご案内しています。
また、本書の初期ロット版におきまして、編集作業工程上の不手際により、P268~271「WORD INDEX」に相当する部分が空白となるケースが発生しております。応急の措置として誌面と同じスペース(A4用紙/100%印刷時)に収まるPDFをご用意いたしましたので、ご入用の場合はこちらからダウンロードしていただくようお願いいたします。
このたびは読者の皆様にご不便をおかけした上に、お手間を取らせてしまう仕儀となり、誠に申し訳ございません。以後このようなことのないよう、再発防止に努めてまいりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
ミックスコンテスト2023中止のお詫び
本書付録の音源を利用した『ミックスコンテスト2023』は、主催者である株式会社ブレイシング・チューンの事情により、やむなく中止の運びとなりました。
ご応募いただいた多くのみなさま、ならびに審査員として企画にご協力いただいたレコーディング・エンジニアの杉山勇司氏には多大なご迷惑をおかけいたしましたことを、ここに深くお詫び申し上げます。
株式会社ブレイシング・チューン
株式会社リットーミュージック
付録ダウンロード
(2025年10月31日更新)
代替VSTプラグイン入手リンク
サードパーティ製VSTプラグインの使用可能条件とURLは、いずれも2023年2月末の状況に基づいたものです。
- リニアフェイズEQ/QRange / lkjb
- ダイナミックEQ/NOVA/TOKYO DAWN RECORDS
- M/S対応パラメトリックEQ WAVES / SCHEPS 73
- オプトタイプのコンプレッサー WAVES/CLA-2A
- VCAタイプのコンプレッサー NATIVE INSTRUMENTS/SOLID BUS COMP
- VCAタイプのコンプレッサー WAVES / SSL G-Master Buss Compressor
- 真空管タイプのコンプレッサー WAVES/PUIGCHILD 670
- M/S対応コンプレッサー Vintage Tube Compressor/Limiter Model 670/IK MULTIMEDIA
- M/S対応コンプレッサー MCompressor / Melda Production
- マルチバンドコンプ OTT / Xfer Records