内容
プロデューサー、脚本家からキャストまで
総勢27名が語り明かす「必殺シリーズ」の舞台裏
金をもらって恨みをはらすアウトロー時代劇「必殺シリーズ」――その50周年を記念した書籍『必殺シリーズ秘史 50年目の告白録』に続く第2弾。光と影の深掘りインタビュー集が、ふたたび世に放たれる。前回未収録のプロデューサーから始まり、再録ふくめた9人の脚本家を中心に題字、音楽、タイミング（色彩補正）など撮影所以外の関係者まで徹底取材。さらには現場を支えた京都映画（現・松竹撮影所）のスタッフ座談会や初期作監督の独占インタビューも掲載。キャストは中尾ミエ、中村敦夫、火野正平と歴代シリーズを彩った3人が登場し、インタビューの名手・高鳥都がそれぞれの必殺人生を掘り起こす。新聞書評や映画本大賞などで高い評価を受けた前作に続いて、濃く深い384ページの続編がさっそく完成。中村主水初登場の『必殺仕置⼈』50周年を飾るにふさわしい充実の内容でお届けいたします！
【CONTENTS】
R-1
櫻井洋三（プロデューサー）
R-2
野上龍雄（脚本）
国弘威雄（脚本）
安倍徹郎（脚本）
石堂淑朗（脚本）
早坂暁（脚本）
村尾昭（脚本）
松原佳成（脚本）
保利吉紀（脚本）
田上雄（脚本）
R-3
糸見溪南（題字）
須佐見成（タイミング）
田中浩三（製作補）
南野梅雄（監督）
比呂公一（音楽担当）
R-4
中尾ミエ（俳優）
中村敦夫（俳優）
火野正平（俳優）
大熊邦也（監督）
京都映画座談会
石原興（撮影）＋園井弘一（編集）
野口多喜子（記録）＋高坂光幸（演出部）
林利夫（照明）＋中路豊隆（録音）＋都築一興（演出部）
COLUMN
富田由起子が語る、早坂暁と必殺シリーズの思い出
必殺シリーズ脚本家・監督列伝 1972～1979
IMAGE
現場スナップ集1・2
『必殺仕置人』美術資料集
はじめに
おわりに
必殺シリーズ一覧
野上龍雄インタビュー
取材・文：春日太一
国弘威雄、安倍徹郎、石堂淑朗、村尾昭インタビュー
取材・文：坂井由人
P062_063
「京都映画座談会1」は、シリーズ第1作から技師として参加している大ベテラン石原興（撮影）、園井弘一（編集）、両氏の対話。『必殺仕置人』第1話「いのちを売ってさらし首」の詳細も解説
P182_183
シリーズを通して80本以上のシナリオを手掛けた保利吉紀氏は、かかわるようになったきっかけや「あの著名監督」との関係、脚本家同士の交流などを詳細に記述した貴重な原稿を寄稿
P304_305
シリーズ3作に出演し、バイタリティあふれる演技で作品を彩った中尾ミエ氏は、共演した俳優やスタッフの思い出を愛情たっぷりに振り返った。京都映画撮影所ならではの現場の雰囲気が甦る
P352_353
フィナーレを飾るのは、『必殺仕掛人』に「第三の監督」として参加し、以後も『新必殺仕置人』まで朝日放送のディレクターとして演出を担当した大熊邦也氏。従来の必殺史が覆る衝撃の回想を連発