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音楽未来会議~4つのテーマで読み解く「これまでの10年」と「これからの10年」

柴 那典(著)/山口 哲一(著)/脇田 敬(著)

定価2,420円 (本体2,200円+税10%)
発売日2025.01.22
品種書籍
仕様A5判 / 208ページ
ISBN9784845642083

内容

激動の音楽業界を生き延びるための「文殊の知恵」
過去を知り、未来に備えよう!

音楽ジャーナリストの柴那典、エンターテック・エバンジェリストの山口哲一、音楽マーケティングスタートアップ株式会社LABの代表・脇田敬の3人が、それぞれの現場での豊富な経験を元に「ヒットとブレイクの10年」「ライブとフェスの10年」「メディアとレーベルの10年」「マネーとクリエイトの10年」という4つのテーマで、音楽業界や音楽シーンのこれまでの10年を振り返り、さらに今後10年のあり方を予見します。
いよいよデジタル化が進み、海外進出の障壁も下がってきた激動の時代に、音楽活動やビジネスを展開する上で押さえておくべきトピックが満載で、今後の指針を得るには必読の内容となっています。
なお本書は2024年に開催されたトークイベント「音楽未来会議」の内容をベースとしており、参加者の方々との質疑応答がフィードバックされるなど、さまざまな声で成り立つインタラクティブな作りとなっています。では、皆さんも一緒に10年先の未来を考えてみましょう!

CONTENTS

はじめに 音楽について語るときに僕たちが語ること

CHAPTER1 ヒットとブレイクの10年
 CHAPTER1_1 ビルボードジャパンが変えたヒットチャート〜社会的な合意が見えるチャートへ
   寄り道コラム CD複数枚購入問題
   寄り道コラム 着メロ・着うた
 CHAPTER1_2 YOASOBIが示したゲームチェンジ〜注目されない側から物事を始めた人たち
  スタッフも顔を出さないといけない時代
   寄り道コラム 88rising
  ソニー・ミュージックとアニメビジネスの話
   寄り道コラム Crunchyroll
 CHAPTER1_3 TikTok発ヒットの時代〜アルゴリズムとユーザー行動の掛け算がヒットを生む
   寄り道コラム TikTokのアルゴリズム
  大事なのはアーティストと音楽ファン
   後日談 TikTokとユニバーサル ミュージック
   ちょっと深掘り バリューギャップ問題
 CHAPTER1_4 2024年のグラミー賞は女性が勝った〜アメリカの音楽業界の中の集団無意識とは?
   ちょっと深掘り WOMEN IN MUSIC
   後日談 MUSIC AWARDS JAPAN
  テイラー・スウィフトのライブを見て考えたこと
  戦うテイラー・スウィフト
  ファンダムの未来は明るいか?
 CHAPTER1_5 2030年代のヒット未来予測〜次の10年に力を持つのはアナーキーなものの方
 Q&Aコーナー
  TikTokとの付き合い方
  「洋楽」は死んだのか
  シティポップの人気は本物か?
   寄り道コラム Gacha Popプレイリスト

CHAPTER2 ライブとフェスの10年
 CHAPTER2_1 2024年のコーチェラから見えること〜88risingと日本人アーティスト
  88risingとはなんぞや?
  コーチェラで一番フックアップされたのはNumber_i
   ちょっと深掘り Number_i
  今アーティストがレーベルに求めるもの
   寄り道コラム 山口のアジアでの挑戦
 CHAPTER2_2 2010年代からのフェスカルチャーの台頭〜SNSによりメディア化する大型フェス
  ビフォー/アフターコロナの音楽界
   ちょっと深掘り コロナ禍における政府の対応
 CHAPTER2_3 グローバル化したライブエンタメビジネス〜日本の優位点はどこに?
   ちょっと深堀り フェスのアジア展開
 CHAPTER2_4 ライブビジネスの課題〜チケッティングやライブ制作のDX、ファンクラブ  アジアの音楽シーンとの距離感
  「2016年問題」が残したもの
   ちょっと深掘り 風営法改正問題と高額チケット転売問題
 Q&Aコーナー
  それでも海外アーティストは日本にやって来る?
  ライブ配信のあるべき姿
  日本人アーティストがワールドツアーで稼ぐには?
  コンビニ紙チケットは日本の恥?
  フェスの理想像は村祭り!?
  ますます高まるコラボレーションの重要性
  海外からのお客さんとフェスでわてゃわてゃしたい

CHAPTER3 メディアとレーベルの10年
 CHAPTER3_1 かつてレコード会社が音楽業界の中心だった〜メジャーデビューが成功への一本道の時代
  10年前はダウンロードサービスの時代だった
   ちょっと深掘り 音楽マーケティングブートキャンプ
 CHAPTER3_2 透明化と分散化の功罪〜個人がむき身で市場と向き合わないといけないタフな時代
 CHAPTER3_3 ディストリビューターとレーベルサービス〜透明化と分散化の果てに登場した新興勢力
  レーベルサービス、Believeは原盤権を持たない
  ヒップホップ、フィーチャリング文化、ローカリティ
   ちょっと深掘り フィーチャリング文化の起源
  レーベルと大手事務所はほぼ同じものになっていく
   ちょっと深掘り 事務所
   寄り道コラム UKのインディーズレーベル
   ちょっと深掘り 360度ビジネス

 CHAPTER3_4 デジタルメディアは旧メディアを代替できるか?〜過渡期の混乱を超えて音楽を伝えていく
  「お茶の間ヒット」の消滅と「ヒット曲の復権」
  進化するアニメタイアップ
   ちょっと深堀り アニメタイアップとレーベル
   寄り道コラム radiko
  紙媒体からWEB、そして動画と個人メディアの時代へ
   寄り道コラム 「コロンブス」MV事件
   寄り道コラム 小山田圭吾と東京五輪
 CHAPTER3_5 SNSの仕組みの変化〜一発屋で終わらないためにはバズった後が大事
 Q&Aコーナー
  「大人まかせ」のミュージシャンはかっこ悪い?
  単なるアニメタイアップを超えて
  勝手にアーティストを応援して海外での認知度を上げる
  ライティングのプロの力はどこに発揮されるのか

CHAPTER4 マネーとクリエイトの10年
 CHAPTER4_1 デジタル革命後の音楽ビジネスの現在〜音楽の未来はエンタメコンテンツの未来を先取りする
  音楽ビジネスと不動産ビジネスが近くなってきた
   ちょっと深掘り 山下達郎
  ポップハウスは楽曲を「バリューアップ」する
  IP化する音楽、ABBAはなぜ人間であることを捨てたのか?
   寄り道コラム 音楽業界の市場規模
 CHAPTER4_2 J-POPと「IP化する音楽」〜アニメの世界観に合わせて曲を作るということ
  キャラクターのために曲を書くことが文化的な土壌に
 CHAPTER4_3 AI時代の創作活動〜何がクリエイティブで何がスキルなのか
  身体性を持ったコミュニケーションが音楽の本質である
  AIが枯れた技術になったときの風景
   ちょっと深掘り SXSW(サウスバイサウスウエスト)
  歌声生成AIの進化がもたらすもの
   ちょっと深掘り AIシンガー:GEMVOX
   ちょっと深掘り デジタルコンテンツ白書
  アーティストが生成AIを使って自らミュージックビデオを作る
  すべての人々が知的財産を創出する未来へ
 Q&Aコーナー
  創作物にユーザーがお金を払う理由が必要
  アニメができるような国だからJ-POPがある
  全4回の会議を終えて見えてきたもの

コラム
Z世代と音楽の未来 山口哲一
音楽マーケティングの未来 脇田 敬
J-POPの未来 柴 那典

ミニ用語解説

おわりに
犬が吠えてもキャラバンは進む