STUDIO GREAT〜日本の音楽シーンを創造した凄腕ドラマーたち〜

村⽥ 誠⼆(著)

定価3,300円 (本体3,000円+税10%)
発売日2024.11.22
品種書籍
仕様A5判 / 324ページ
ISBN9784845641581

内容

世代を超えて多くのリスナーの記憶に刻まれる数々の名曲に“物語”を刻んできた
敏腕ドラマー達に焦点を当てたリズム&ドラム・マガジンの人気連載が書籍化!

現在は"J-POP"と呼ばれる日本産のポップ/ロック・ミュージック。戦後の日本のジャズ・ミュージシャンがフルバンドと呼ばれる生演奏で、ステージで歌い、踊るための音楽をパフォームする時代から、スタジオでの録音による音楽クリエイトへと主流が変化する中で、世代を超えて多くのリスナーの記憶に刻まれる数々の楽曲に名演を残す演奏家=STUDIO GREATたちが登場!

本書では名実共に時代を彩ってきた名ドラマー9名が、自身の音楽観を培ったそのルーツから、ドラマーとしてのキャリア、そして誰もが一度は聴いたことがあるだろう、名曲が生まれたスタジオでの裏側などについて語り尽くす永久保存版の内容です。

田中清司 
1 どこからともなく聴こえる音に
  釘づけになり音楽に目覚める
2 ジャニーズのバック・バンド
  "ジャニーズ・ジュニア"、そしてプロへ
3 譜面に苦闘しながら
  スタジオ・ドラマー立身街道へ
4 70~90年代の
  ツアー/スタジオ超絶繁忙期
5 ドラマー人生60年
  田中清司を変えた体験

山木秀夫 
1 ビートルズのコピー・バンドから
  ディスコのハコバン、そして本場沖縄へ
2 鹿児島エンパイヤでのジャズ漬け生活から
  上京~そして"充実の"居候時代
3 初レコーディングからスタジオの世界
  そして、市川秀男トリオへ
4 スタジオ、バンド、海外ツアー......
  垣根を越えたさまざまな活動
5 本質を理解してジャンルを超越する
  だからこそ世界中の音楽を吸収したい

島村英二 
1 ポップスに傾倒していくティーン時代
  そして、音楽で生きる道へ
2 まがじんからラストショウ、吉田拓郎へ
  とにかく欲しがられるドラマー
3 "島村英二"というハンコを押したい!
  "個性"が看板のスタジオ・ミュージシャン
4 枚挙に暇なし!
  80年代スタジオ繁忙期
5 約50年、休むことなく
  第一線を走り続ける原動力


上原"ユカリ"裕 Yutaka "YUKARI"Uehara
1 京都の高校生三大ドラマーの1人
  コンテストで個人賞も
2 村八分~ごまのはえ
  そして大滝詠一との出会い
3 シュガー・ベイブに加入
  グルーヴが変わった70年代
4 多忙を極めた80年代
  スタジオ・ワーク&EXOTICS
5 ドラマーとして復帰
  幅広く活動する現在

渡嘉敷祐一
1 ライヴもスタジオもやる
  ミュージシャンに絶対なりたい
2 アメリカから来た本物のベーシストと
  合わせたら全然合わなかった
3 譜面を渡されてパッと演奏してパッと帰る
  スタジオ・ミュージシャンのそこに憧れてた
4 誰のレコーディングであろうと
  "仕事"としてきっちり仕上げる
5 出したい音を、出したいときに
  ちゃんと出せるように

江口信夫
1 ジャンルも、海外/日本の区別もなく
  好きなものは好き、良いもの良い
2 不自由な高校生活の中、FMで聴いた
  ポンタさんのドラムにショックを受けて
3 失敗でプロの洗礼を浴び本気に
  その後、多忙を極めた80年代
4 曲の自然な流れの中にいて
  曲を活かすことだけでいい


小田原 豊
1 ビートルズからハード・ロック、プログレ、
  ニューウェイヴ、テクノにハマった10代
2 東京ニューウェイヴの仲間が集う
  渋谷・原宿近辺のライヴ・ハウスを拠点に
3 レベッカとの出会い
  アイドルのような取材〜撮影の毎日
4 90年代以降の"大いなる転向"
  3点セットでスタジオ・ワークへ
5 小回りの利くバンド活動
  そして、レベッカのこれから

河村"カースケ"智康 
1 叔父ちゃんの楽器部屋に毎週遊びに行って
  ずーっとドラムを叩いてた
2 太田裕美のバック・バンドのボーヤに
  そして、ぴかぴかでEAST WESTへ
3 バンドとスタジオの垣根の狭間で......
  超多忙な中で抱いた"葛藤"
4 時代とサウンドの変化と共に
  自分にフォーカスが合ってきた90年代
5 1発で決めるために......
  譜面、クリック、音楽番組の現場
6 今、世界で一番気になるドラマーは?
  ガッドでもリンゴでもなく

佐野康夫 
1 ビートルズから、ブリティッシュ・ロック、フュージョンを経て
  レゲエ、ソウル、ファンク、ジャズ......実に幅広い音楽体験
2 オリジナル・ラブ初参加の『風の歌を聴け』で
  音楽のレコーディングってこんなに楽しいんだと思った
3 「お前、本当にそう思ってんの?」
  唯一と呼べる師、古澤良治郎にはすべて見透かされていた
4 個性って大事であるがゆえにうまく作業が進まないこともある
  それを知ったときの落ち込みようって相当なもの