2024.11.15発売
『ブラック・ジャック ヒストリカル・カラー・ピーシズ』(手塚治虫)が発売に。あのエピソードには色が付いていた!
「君は天然色」(1981)や「色つきの女でいてくれよ」(1982)などの楽曲が語るように、やはりカラーっていいもんだよなあという感覚がわれわれの根底にはあるのかもしれません。いや、たった2年間の2曲だけを例に言い切るのも暴論ではありますが......。
というわけで、雑誌での初出版ではカラー(4色)や2色で表現されていた『ブラック・ジャック』のエピソードを、発表当時の状態に忠実に収録したのが本書『ブラック・ジャック ヒストリカル・カラー・ピーシズ』です。さらに「友よいずこ」という重要エピソードに関しては、手塚先生の筆致もなまなましい原稿をそのまま掲載することで、美術作品のように鑑賞することを可能としています。これは前作『ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ』で採用して、とても好評を博した手法です。
連載開始から50年以上経つというのが信じられないほどビビッドな『ブラック・ジャック』の世界は、やっぱりオリジナルの状態で味わいたいものですね。そうそう、セリフなども発表当時のままなので、そのへんも結構ポイントだったりします。