財務コンサルタント
ミュージシャンから財務コンサルタントに転身したというユニークな経歴を持つ立石京平氏。その著書『クリエイターなら知っておきたいお金のこと』は、税金やローン、保険などについてクリエイター目線で語った本で、“感覚派”が多いミュージシャンたちにも大変理解しやすい内容となっている。
※このインタビューは2013年1月に行われました。
●会計・財務というものに興味を持ったのはなぜですか?
○『クリエイターなら知っておきたいお金のこと』のプロフィールにも書かせていただきましたが、給与明細で当たり前のように税金が引かれている理由がよくわからず、変なモヤモヤとした感じがありました。これが興味を持った一番の要因でしょうね。
●ミュージシャンから転身というとかなりの決断だったと思いますが、そうしようとしたきっかけは?
○音楽活動をやめて何をするか、悩みに悩みました。で、それまではクリエイティブな夢の世界でフワフワ生きていたので、その逆の「超現実的」なところを行ってみようか!ということで、会計・財務の世界を選びました。
●以前の音楽活動が、今のお仕事に役立っている部分はありますか?
○音楽活動をされている方というのは、個性的で変わった方が多いと思います(もちろんそうでない人もたくさんいますが)。そのような、いろいろな個性的な方に触れていたことは、こちらの世界で人間関係を築いていくうえでとても役に立っています。
●執筆された『クリエイターなら知っておきたいこと』でも触れていますが、会計や税についてまったく知らないクリエイター/ミュージシャンが、まず起こすべき行動とはどんなことでしょうか? 改めて教えてください。
○何よりも押さえておきたいことと言えば、まずは「知ること!」。知らなければリスクがあるということを覚えてほしいです。なので、大枠でいいので税金などに関することを知って、そのリスクをちゃんと回避することが大事です。
●クリエイター/ミュージシャンが会計や税について知ることで生まれるメリット、また知らないことによるデメリットは?
○生活をかけてお金を稼ぐ以上、「儲かっているのか? いないのか?」の、ちゃんとした計算方法を知ることはとても大事です。そして、税金について理解できると、儲かっているかどうかの計算もちゃんとできるようになります。逆に知らないと、俗に言う「どんぶり勘定」というものになりがちで、本人は儲かっているつもりでも、実は少しずつお金がなくなっていっているという事態になりかねません。
●ちなみに、今も音楽活動は続けているのですか?
○酒を飲みながら音楽を聴くのがメインです(笑)。楽器はたま~に家でギターを弾くくらいですね。
●どうもありがとうございました。
このインタビューの内容に興味を持った方は、立石京平氏のノウハウが満載された書籍『クリエイターなら知っておきたいお金のこと』もぜひご覧ください。
立石京平 プロフィール
1979年生まれ。財務コンサルタント。中学時代にギターを始め、大学在学中に作曲家を目指すことを決意。バンド活動と並行して、宅録やシンガーへのトラック提供、ライブハウスなどでのライブ活動、はたまた野外ライブの企画・運営にも手を出す。そんな生活を7年続けるも、27歳のとき、それまでずっと疑問に思っていた税金の世界に飛び込む。その後、猛勉強と数社の会計事務所勤務を経て、現在に至る。ちなみに尊敬するギタリストはトミー・エマニュエルとスティーヴ・ヴァイ。同い年のアンディ・マッキーのフィンガースタイルも好き。
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