其の七
地獄のバレリーナ
白鳥の湖/チャイコフスキー

『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ 暴走するクラシック名曲編』より

奈落の説教 ・テクニックを総合的に磨くべし!

LEVEL 2 
目標テンポ♩=170

左手

テクニック ★★★
耐久力 ★★☆
コントロール ★★☆
ストレッチ ★★★

右手

テクニック ★★★
耐久力 ★★☆
コントロール ★★★
リズム ★★☆

譜面と対応音源

譜面をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。

1:冒頭から高難度なスウィープ+タッピング・フレーズ。タッピングは、右手中指と薬指の2本指を交互に使う。しっかりと弦を叩くべし!

2:メロディ弾き。ビブラートを細かくかけて、ニュアンスを出しながら演奏すること。

3:12f→7fにスライドで移動する。大きな移動になるので、ポジションを間違えないように注意しよう!

4:チョーキングを使ったメロディ弾き。2弦8fの中指によるチョーキングは、弦を持ち上げるのが大変なのでピッチ(音程)に気をつけること。

5:1本弦フレーズ。人差指の動きに注意しながら演奏すると、ポジション移動がしやすいだろう。

6:弦移動時にオルタネイト・ピッキングの規則性が乱れないように気をつけること。

※ここでは曲の一部のみを取り上げていますが、『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ 暴走するクラシック名曲編』にはフル・パートの譜面と音源が収録されています。


注意点1

右手

2本指タッピングを加えた超高度なスウィープ

イントロは、スウィープからタッピングに流れる王道的な超絶技だ。ただし、ここではタッピング時に右手の2本指を使うので難度が高い。ポジションはBmトライアドの基本形で、まず5弦から1弦にスウィープで上昇し、小指で1弦14フレットをハンマリング(写真1)。この時に次のタッピングの準備を瞬時に行なう。そして、右手中指でタッピング(写真2)し、その右手中指の押弦をキープした状態で、薬指のタッピングをする(写真3)。右手薬指のタッピングは力が入りづらいので、写真2の時に少しでも高いところから指を振り下ろすように意識すること。そのあとは、右手薬指で弦を引っ掛けるようにプリングしよう(写真4)。


1弦14f押弦時にタッピングの準備に入ろう。


19fを中指でタッピング。薬指は21f上空で待機させる。


薬指のタッピング時に中指は離弦しないこと!


薬指でプリングし、19fの中指につなげる。

注意点2

右手

メタル系1本弦フレーズは人差指の動きが肝になる!

Cパートの5?7小節目は、速弾きメタル・ギタリスト御用達の1本弦フル・ピッキング・フレーズ【註】だ。1本弦フレーズは、横移動が激しいので、移動するポジション=スケールの形を覚えておく必要がある(図1)。このフレーズはBナチュラル・マイナー・スケールでできているが、まずは1オクターブ分のポジションを頭に入れておこう。フレーズの区切りは、16分音符4音ずつ=人差指で始まり人差指で終わるので、常に人差指を先頭にして移動していく。人差指の動きがルーズになると、スピードについて行けなくなるので注意しよう。

【1本弦フル・ピッキング・フレーズ】
速弾きソロの常套句。その元祖はディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」のソロだと言えるだろう。超絶ギタリストを目指す者なら必ずコピーせよ!


上が弾けない者は、これで修行せよ!

※譜面をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。

1本弦による16分フレーズで、フル・ピッキングを練習しよう。音程をしっかりと捉えること。竹
イントロで登場するスウィープ+タッピングの訓練。右指2本を使ったタッピングを練習せよ!松

ギター・マガジン
地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ
暴走するクラシック名曲編

超絶系ギター教則本“地獄”シリーズの第4弾となる本書は、クラシックの名曲をメタル/ロック・インスト曲にアレンジした曲集。各曲ごとに修得するギター・テクニックを設定していますので、曲を弾きながら確実にテクニックを学べます。

著者:小林信一
付録:CD
発売日:2007.5.31
定価:1,680円

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