其の八
地獄の林檎
ウィリアム・テル/ロッシーニ
LEVEL 1
目標テンポ♩=150
左手
テクニック ★★☆
耐久力 ★★☆
コントロール ★★☆
ストレッチ ★☆☆
右手
テクニック ★★☆
耐久力 ★★☆
コントロール ★★★
リズム ★★★
譜面と対応音源
譜面をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。
1:休符が入る位置に注意しながら、軽快なピッキングで弾き切ろう。
2:ダウン・エコノミーから弾き始めて、アップ・ピッキングからオルタネイトに戻る(ダウン時は空振り)。エコノミーとオルタネイトのリズムの違いに気をつけよう。
3:ハイ・ポジションでのメロディ弾き。ポジション移動に注意して、各音をしっかりと押弦すべし。
4:開放弦を鳴らしている間に19fまでポジション移動する。焦らずに正確な移動を心掛けよう。
※ここでは曲の一部のみを取り上げていますが、『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ 暴走するクラシック名曲編』にはフル・パートの譜面と音源が収録されています。
注意点1
軽快なノリを生み出す鍵は左手のミュートにあり!
この曲の有名なテーマ・メロディを弾くためには、16ビートを歯切れ良く刻むことがポイントになる。特に高音弦のメロディを響かせるためには、右手のブリッジ・ミュートだけではなく、左手のミュート(スタッカート)にも気を配ってほしい(図2)。16分音符が続く場合は押弦したままでも良いが、8分音符では押弦したまま音を伸ばすのではなく、指を軽く浮かせて左手で音を止めると良い。つまり8分音符では、発音した直後すぐに左指の力を抜き、弦に軽く触れてミュートする。この微妙な左手のコントロール【註】が、軽快なノリを生み出すのだ!
【微妙な左手のコントロール】
超絶系を目指す者は、左手を速く動かすことばかりを追求しがちになる。しかし、押さえるだけではなく、微妙なミュートを行なうなどの細かいコントロール力を養う必要もあるのだ!
上が弾けない者は、これで修行せよ!
ギター・マガジン
地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ
暴走するクラシック名曲編
超絶系ギター教則本“地獄”シリーズの第4弾となる本書は、クラシックの名曲をメタル/ロック・インスト曲にアレンジした曲集。各曲ごとに修得するギター・テクニックを設定していますので、曲を弾きながら確実にテクニックを学べます。
著者:小林信一
付録:CD
発売日:2007.5.31
定価:1,680円