“ナニコレ?”という言葉を当てはめてプレイしよう!

このメイン・フレーズは、ザック・ワイルド風のフル・ピッキング・フレーズだ。1?3小節目は16分音符で“4音・6音・6音”という区切りになっていて、著者は“ナニコレ・ナニナニコレ・ナニナニコレ”という言葉を当てはめてリズムを取っている（“6音・6音・4音”という風に区切っても問題はない）。ただし、カウントは各拍子（4分音符）ごとに取るので注意してほしい（図1）。実際の演奏時は、右手がマシンガン・ピッキングになるので、両隣の弦に触れるぐらい豪快に振ること。さらに低音弦にブリッジ・ミュートを掛ける【註】と、よりザック風の雰囲気が生み出せるだろう。右手を的確にコントロールして、力強さと疾走感が両立したプレイを目指すべし!

【低音弦にブリッジ・ミュートを掛ける】
マシンガン・ピッキングは、6弦から3弦に向けて徐々にブリッジ・ミュートを緩めて、1&2弦をノン・ミュートで弾くと良い。こうすることで、サウンドにダイナミクスを付けられるのだ。

トライアドに9th音を加えたペンタ風ポジション

このメイン・フレーズは、すべてペンタのように見えるが、実は4小節目のみコード・トーン・フレーズになっている。ここではトライアドに9th音を加えることで、ペンタのようなポジションに変化させているのだ（図2）。これはコード・トーンの発展型になるので、ぜひ覚えてもらいたい。ただし、左手がワイド・ストレッチになるので、演奏時には注意が必要だ。また2?3拍目では、人差指と小指を軸にして、素早く正確にポジション移動しよう。3拍目1音目の小指による1弦17フレットの押弦時には、人差指を1弦12フレット上に待機させておくと、スムーズなフィンガリングになる。先を見越した移動を心掛けてみてほしい。

※譜面をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。

通称“ナニコレ”フレーズの基本練習。8分音符を2音ずつで区切る感覚に慣れよう。

2小節にまたがる8分音符の“6音＋6音＋4音” 区切りフレーズの練習。リズムを確認せよ!

16分音符による発展練習。メイン・フレーズのポジションを指に叩き込むべし!