其の十七
悟りのギター?基礎を知る?
基礎力修得8小節フレーズ
・フレーズを歌わせる表現力を学べ!
LEVEL 4
目標テンポ♩=85
左手
テクニック ★★★
耐久力 ★★☆
コントロール ★★★
ストレッチ ★★☆
右手
テクニック ★☆☆
耐久力 ★☆☆
コントロール ★★★
リズム ★★☆
譜面と対応音源
譜面をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。
このようなチョーキングやビブラートを駆使したペンタ・フレーズは、ロック・ギターの王道だ。したがって、このフレーズを究めてこそ、超絶ギタリストとしての第一歩が踏み出せると言っても過言ではない。ここでは、細かいニュアンスづけにも気を配りながら、各テクニックをマスターすべし!
▼メインのフレーズに続けて、下の松竹梅フレーズの音源も再生されます。
注意点1
手首のひねりを活用して弦を正確に持ち上げよう!
チョーキングの最大のポイントは、弦をしっかりと持ち上げることになる。実際に演奏する時には、人差指と親指でネックをしっかり握り込むことが大切で、小指をネックに近づけるように手首にひねりを加える感じで、弦を持ち上げるとよいだろう(写真1&2)。初心者は親指をヘッド側に向けてネックを握ってしまうことが多いが、このフォームでは手首が固定されて指に力が入らず、さらに指が反ってしまうので気をつけてほしい(写真3&4)。また、指の力だけで弦を持ち上げようとすると、指が寝てしまうので注意しよう。
注意点2
2本指の間隔を一定に保って2本弦を持ち上げるべし!
メイン・フレーズ1小節目4拍目に登場するダブル・ベンドとは、複数弦を同時にチョーキングする奏法のことだ(ベンドとはチョーキングの別称)。ここでは、まず小指で2弦9フレット、薬指で3弦9フレットを押弦して2音とも鳴らす(写真5)。この時、親指と人差指でネックをしっかりと握っておくと、その後のチョーキングが演奏しやすくなるのだ。続いて、2本弦を同時に半音チョーキングするが(写真6)、2つの弦を正確に半音上げるために、薬指と小指の間隔がチョーキング前後で変わらないように心掛けよう。2本弦の音程変化がそれぞれ異なると、チューニングが狂ったように聴こえる【註】ので注意してほしい。
【チューニングが狂ったように聴こえる】
チョーキングでは、音のピッチを正確にすることが重要だ。ピッチが甘い“チョーキング音痴”にならないように、耳のチューニング能力を高めるべし!
上が弾けない者は、これで修行せよ!
ギター・マガジン
地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ
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著者:小林信一
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